リオデジャネイロの選り抜きの警察官、オリンピックに備えて瞑想を学ぶ

オリンピック開催を1年後に控えて、リオデジャネイロの警察官のプレッシャーはますます強まっており、彼らは、その対処法として瞑想を学んでいる。

オリンピックという巨大な国際イベントの開催に向けて、重要な課題となるのが警備体制だ。最近、パリでテロ攻撃が起こったことで、リオ警察はそうしたテロが起こらないように、どのような警備をすべきか頭を悩ませている。

そうしたストレスによる燃え尽きを防ぐために、11月23日に400人の選り抜きの警察官が超越瞑想を学ぶコースに参加した。

こうした動きについて、リオの憲兵隊参謀長ロブソン・ロドリゲス大佐は、フォルハ・デ・サンパウロ紙のなかで、次のように語っている。

「警察官のストレスが減れば、警備中に的確な判断を下すことができ、発砲することも減るでしょう。」

そして、彼はさらに「超越瞑想を行うことで、ストレスが軽減することが確認されれば、全部隊に瞑想のコースを拡大していく予定です」と付け加えた。

超越瞑想によってストレスが軽減することは、科学的調査によって繰り返し証明されてきた。実際、軍隊やレスキュー隊といったストレスの多い仕事につく人々が超越瞑想を行うことで、彼らの緊張が緩和することも確かめられている。

今回の超越瞑想を学ぶコースは、リオの超越瞑想の教師クレーベル・タニ(54才)によって行われた。彼は、元リオ・デ・ジャネイロ州知事セルジオ・カブラルなど政治家や著名人に超越瞑想を教えてきた教師だ。

また、今回のコースは、デヴィッド・リンチ財団の資金提供によって行われている。リンチ財団とは、1973年から超越瞑想を行っている映画監督デヴィッド・リンチによって設立された組織であり、リンチが目指しているのは、警察官や軍人など危険に直面している人々の間に広がるトラウマ性のストレスを予防し、根絶することだという。

苛酷なストレスに直面しているリオの警察官に超越瞑想を教えることで、リンチはテロを未然に防ぐ実際的で効果的なアプローチを提供しようとしている。

 
Sources:
“Hum with guns: Rio’s elite police meditate for peace of mind,” Yahoo News
“Bope terá aula de meditação no Rio bancada por David Lynch,” Folha de S.Paulo

 

原文:TM HOME