絶望のなかで見つけた幸福の体験

サンフランシスコにあるジョージ・ルーカスが設立したVFXの会社で勤めていたパオラ・ヴァルヴァロさん。数年前の不況のおり、大好きだった仕事を解雇された。突然の出来事で絶望感に見舞われたが、その彼女を支えたのが瞑想による幸福の体験だったと、ハフィントンポストのブログで書いている。以下はその記事の抄訳。

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私が超越瞑想を学んだのは、ビバリーヒルズのTMセンターです。その日から、私の新しい旅が始まりました。瞑想に入って2~3分後に涙が自然に流れ始めます。そして、これまでにたまっていた緊張がほぐれていきました。

最初の瞑想が終わったとき、体が軽くなったように感じました。私はすぐに効果を実感し、マントラが大好きになりました。それを誰にも言わないと約束したことも気に入りました。何か特別な感じがしたからです。瞑想の深い静寂のなかで、私は安らいだ、より柔らかな自分を見つけて、怒りや悩みが溶けていきました。車で帰る途中、ひどいロサンジェルスの交通渋滞さえ、柔らかく見えます。そして、目の前の道が開けていくのです。幻覚を見ていたのではありません。それどころか、意識は完全に機敏であり、その瞬間に目覚めていました。

2年前の最初の瞑想以来、私は指示されたとおりに毎日瞑想してきました。朝の20分の瞑想は、目が覚めてすぐ、コーヒーを飲む前に行います。そして、日中の20分は、静かな場所と時間が見つかったときに行っています。時々、仕事中にどうしても時間がとれなくて、夕方の瞑想を行うのが難しいときもありますが、それでも常に、私は瞑想の時間を見つけてきました。

私は、毎日のTM(超越瞑想のこと)が楽しみなのです。それは、外側の世界や、せわしない心から離れて、少し間、休憩する時間です。TMを初めて行ったとき、非常に多くの考えが頭に浮かんできて驚きました。それをよく見てみると、そうした考えの大半は、どうでもいいものばかりです。それでも、少しずつ私の心は落ち着いてきて、内側へと入っていくようになりました。私はとても視覚型の人間なので、瞑想中、私の注意が、頭からヘソとみぞおちの中間あたりに移っていくのを見ることができます。私の平和は、明らかに頭のなかでななく、体のその部分にあるのです。

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数年前の不況の際、私は大好きだった仕事を解雇されました。それはクリスマスの直前で、私にとって絶望的な出来事でした。いくらかの貯金と家族の支援がなかったら、今ごろ私がどうなっていたか思いもつきません。それ以来、私はフリーで働いたり、あまり好きではない仕事もするようになりました。TMは、こうした困難な時期を乗り越える助けとなりました。瞑想は、新しい仕事を見つけるために必要な心の平和、強さ、集中力を与えてくれました。自分自身の内なる平和とのつながりが深まれば深まるほど、より大きな幸福を感じます。そして、自分の周りのすべてのものに、そうした幸せをもたらすことができるのです。

私は、瞑想の効果を友人に話したり、共有するのが大好きです。最も親しい二人の友人が、私が勧めた後に、TMを始めてくれました(それは本当に嬉しいことです)。息子のデイビッドにとても感謝しています。私にTMを紹介してくれたのは、彼でした。そして、ロサンゼルスのTMの教師であるパトリシアにも感謝しています。

生命の目的と成就の基盤は、幸福の拡大のなかに築かれる。
──マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー