どんなにお金を得ても、幸せになれなかった

建設王ブルーノ・グロロ (72歳)は、オーストラリアで最も裕福な経営者の一人だ。メルボルンのほとんどの高層ビル、特に最も高いビルであるリアルト・タワーやユレーカ・タワーは、彼の建設会社(現在は彼の息子が経営している)によって建てられている。

従業員を大切にすることで有名なブルーノ・グロロ は、いま自分自身(の意識)を大切にしていると語っている。以下は、オーストラリアン紙の『完全な成功』シリーズで行われたインタビューからの抜粋。

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オーストラリアのメルボルンにあるリアルト・タワーは、1986年に、グロロの会社によって建設された摩天楼だ。高さは251メートル、この建物の屋根を含めると、今なお南半球で最も高いオフィスビルであり、2番目に高い鉄筋コンクリート建築である。

──あなたは超越瞑想のセンター開設を支援したり、オーストラリアの建築業者や従業員にTM(超越瞑想)を提供しているそうですね。精神性や心の静けさを得ることと、オーストラリアで最も高いビルを建てたいという思いは矛盾しないのですか?

ブルーノ・グロロ:私の両親は1927年にイタリアからやってきた移民で、子供の頃、私は大変貧しい暮らしをしていました。どういうわけか、私は金のためなら何でもやってしまうような人間だったので、今の事業を成し遂げることができたと思います。しかし、私が必要だったのは、わずかなお金だったのです。

──2008年に、あなたは私にこう言いましたね。「人は安全と富を求めて働いている。しかし、どんなにお金を得ても、私は幸せになれなかった。それで、お金は重要ではないと気づいた。超越瞑想は、私がこれまで見つけたものの中で、最も幸福を与えてくれるものだった。」と。

ブルーノ・グロロ:マハリシはよく意識について話していました。神とは何かというと、あなたの意識であり、私の意識であり、犬、猫、花、木の意識です。それが真実であると私は考えています。

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