ポール・マッカートニーとリンゴ・スターの幸運な旅

1970年代に多くの人達がTM(超越瞑想)を始めたのは、ビートルズがインドに旅してマハリシに会ったことに刺激されたからだ。瞑想が彼らに与えた影響はたいへん大きかった。あれから40年以上たった今も健在な二人のメンバー、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは、2009年に子供達が瞑想を習えるようにする募金集めのコンサートに出演し一緒に演奏した。

次に紹介するのは、ポールがデヴィッド・リンチに語った1968年のインドへの旅の思い出である。マハリシは「たいへん精神的で聡明な人」だったが、ポールがマハリシに惹き付けられたのは、「周りの人達を愉快にさせるようなユーモアの持ち主」だったからだという。彼がインドへの旅で得たいちばん大きなものは何だったのだろうか?

「マントラをマハリシからもらって、その使い方を学んだことです。その他のことは私たちの自由に任せられていました。ですから、実際のところ、マントラを与えられて、それをどのように使うかを教えられたことが、その旅の最も重要なことでした。その他のことは、ただとても愉快にしていただけです。」

インドへの幸運な旅の後でTMが人生の中で果たした役割を、ポールは次のように要約した。

「私は熱狂のさなかにも、瞑想のおかげで静かな瞬間を見つけることができました。若い人達も瞑想をすれば、あまり静かではない世界の中で静かな避難所を見つけることができると思います。瞑想をすれば、自分自身と共に安らいでいられる瞬間を得ることができるし、それゆえに宇宙と共に安らいでいられる瞬間を得ることができると思います。以前には、これは少しバカげたヒッピーの考えだと思われていましたが、今ではずいぶん多くの人たちに受け入れられるようになってきました。最先端の科学的な考え方にも合っています。」

ポールとは別にインタビューを受けたリンゴも、ポールと共鳴するような感想を述べた。「(TMをすれば)熱狂から離れて休息を得ることができると思います。他の言葉ではうまく表現できません。」「私にとって瞑想とは、考えることをやめて、ハートを前に進み出させる瞬間です。瞑想についてはいつもそのように感じています。考えることは私の頭を変にしますからね。」

リンゴは、いつも規則的に瞑想しているわけではないと認めて、それから、彼独特の楽天的な調子でこう言った。「でもね、嬉しいのは、いつでもそこに戻れるということです。そして、自分にとって良いことっていうのは、大抵のものがそうですが、沢山すればするほど良くなりますよね。」

ノーマン・ローゼンタール著「超越瞑想──癒しと変容」より