人間の潜在力を活用するための技術。何かを得たければ「与えること」

人間の潜在力がまだまだあるとしたら、それは、どのような能力だろうか? 超越瞑想の創始者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーは、著書「超越瞑想──存在の科学と生きる技術」のなかで、人間の潜在力は、環境を最大限に活用する能力であると述べている。

環境を活用するとは、誰でも多少の経験があると思うが、例えば、あなたが何かプロジェクトを始めようとするとき、目標を達成するのに必要な知識と技術を持った人々が自然に集まり、物事がうまく進んでいくような状況だ。それは、努力して一生懸命働くというよりは、あたかも自然という大きな力が推し進めているかのようだ。マハリシは、このような環境からの支援を活用する能力こそが、人間が持っている本来の潜在力だと言う。

では、どのようにしたら、こうした力を活用することができるのだろうか? 自然界には作用反作用という厳然たる法則が働いている。それに従えば、私たちが何かを得たいのであれば、その前に与えることが必要になる。マハリシの著書から、その解説を引用してみよう。

『人は与えようとする姿勢に比例して受け取る、というのが自然の仕組みです。親はその愛情と富と力と心のすべてを子どもに与え、そのお返しに子どもから信頼される喜びや、愛や幸福を受け取ります。

あなたがある人に対して心を開けば、その人もあなたに心を開きます。だれかの愛を得たいと思ったら、その人に愛を与えることです。だれかから親切で同情的な態度を得たいと思ったら、その人に親切にして同情することです。だれかに慰められたかったら、自分から慰めることが必要です。他人から称賛されたかったら、人々に対する称賛の気持ちを表すようにするべきです。真心で人に与えるなら、何倍もの報いを得ることでしょう。

教師は教えることによって自分も学びます。生徒は先生に従うことによって、先生から信頼を受けるようになります。もし、あなたの息子があなたに素直であるなら、その自然な結果として、息子はあなたの心をとりこにするでしょう。小さい子にやさしくしてやれば、その子はあなたの言うことを聞くようになります。逆に、厳しくすれば、その子はあなたに反抗するでしょう。これは作用と反作用の関係です。

作用と反作用が等しいということは、科学的に立証された真理です。あなたがだれかにある仕方で働きかければ、その人も同じような仕方であなたに反応します。

もし、その人が直接あなたに反応しない場合には、自然が間接にあなたに反応を届けてくれます。あなたがだれかを傷つけた場合、その人自身が黙っていたとしても、自然が何か他の手段を通して、あなたに返報をもってきます。蒔いたとおりに刈らねばならぬ、というのが自然の法則なのです。

環境からどのような反応を得たいと願っているにせよ、あなたの環境に対する態度は、あなたの願いと一致していなければなりません。これが環境を最大に活用する方法の基本原則です。

自然法則を欺くことはできません。反作用は必ずやってきます。もし、だれかがあなたを妬んでいるとしたら、自分自身の心によく尋ねてみるべきです。すると、自分も以前に、その人かあるいは別の人に対して妬みを抱いたことがあるのを思い出すはずです。その人にも他の人たちにも親切にしてあげるのがよいでしょう。そうすれば、あなたの周りの人たちは、みんなあなたに親切にしてくれるでしょう。その人を愛すれば、環境が愛を返してきます。疑いをもてば疑いをかけられ、憎めば憎まれます。周りの人があなたを憎み始めたからといって、周りの人たちを責めてはいけません。自分の中の心をとがめるべきです。

良心にやましいところがないように、心をいつも清浄にしておくことが必要です。思いやりをもって、真心のこもった態度で人に接しなさい。外側のよい行動も確かに人生において大きな価値をもっていますが、きれいな良心はさらに大きな価値をもっています。もし、あなたの良心に曇りがなく、同胞に対し愛と親切と徳をもって接するならば、すべての人から自然に気持ちよく迎えられ、環境からも大きな喜びを与えられるようになるでしょう。

このような美徳を身につけ、良心にもやましいことがないのに、それでも、周囲とうまくいかないという場合には、そのままその状況を受け入れることです。過去の何かの行動の結果がそのように現れているからです。

報復すると、自分を悪のレベルに低めることになります。それよりも、人の悪をあなたの徳の海の中の一滴に変えたほうがよいのです。悪に抗するなかれ、というのはよく知られた格言です。悪に対抗すると、その悪のレベルにまで身をかがめなくてはなりません。そればかりか、報復行為によって新たに生じた悪影響の責任を、また背負わねばならなくなります。

周りに不純なものがあったとしても、それをそのまま、あなたの心の純粋性の海に、あなたの内側の純粋な良心の限りない喜びの中に、受け入れてやりなさい。あなたが許しを与えれば、自然のすべてがあなたの輝きをたたえ、喜びをあなたに返してくれます。寛大さ、寛容さ、心の純粋性、誠実、愛、親切は、環境を楽しみ、十分に活用するための基本です。これが基本的な「与える」原則です。』

マハリシは、この章の結論として、理想的な行動をとりたいという私たちの願望を実現するためには、瞑想して超越することが大切であると述べている。

『環境を十分に活用するためには、まず意識レベルを上げることが必要です。これは超越瞑想の規則的な実践によって成し遂げることができます。そうすれば、環境のすべてが自然に有益なものとなり、被造界すべてが最大限に活用できるようになります。』

  

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