スミソニアン・マガジンで特集されたアイオワ州にある超越瞑想のコミュニティー

米国のアイオワ州というと、とうもろこし畑、農場、納屋に囲まれた風景をイメージするかもしれないが、フェアフィールドの町は、人々が思い描く平均的な中西部の町とは明らかに異なっている。そこにはマハリシ経営大学のキャンパスがあり、超越瞑想を実践する人々のコミュニティーがあるからだ。スミソニアン・マガジンが、その1万人の町を「今年訪れるとよい小さな町ベスト20」の一つに選んだ理由は、そこにあるだろう。

1974年の夏、たくさんの若い超越瞑想の実践者たちが、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーの教えに基づく大学を設立したとき、黄色いスクールバスの長い列がフェアフィールドにやってきた。それ以来、マハリシ経営大学は大きく発展してきたといえる。

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以下は、引用はスミソニアン・マガジンの特集記事から。

マハリシ経営大学は現在、13の領域で学士号を提供しているが、その中には「ヴェーダ科学」や「持続的な居住」といった分野も含まれている。学生たちが自転車にのって、アイポッドを聴いている姿は、他の大学と変わらない。唯一異なるのは、キャンパス内に二つの黄金色のドームがあり、学生や住民達が1日2回、瞑想するために集まってくることだ。

リチャード・フロリダの著書『創造的階級の高まり』は、高い教育を受けた人々と経済発展との関係を明らかにしているが、フェアフィールドはその事例研究を行うのに最も適した場所といえる。マハリシ経営大学のキャンパスにある黄金色のドームが、一般の瞑想者に開放されたとき、その魅力に引きつけられて、教養のある人々が集まってきた。そして彼らは、そこで生活するための方法を考え始めたのだ。「フェアフィールドにやってきたすべての人は、そこで生きていくために、創造性を発揮して、自分で仕事を生み出す必要があったのです。」と、エド・マロイ市長(瞑想者)は語っている。

実際、革新性こそが、フェアフィールドの最も顕著な特徴の一つだ。インターネット関連企業、画廊、オーガニックの酪農場、アート映画館、太陽発電のラジオ局、FMラジオ局など、フェアフィールドは、起業家精神に溢れた活動の中心地となっている。

この町では、いたるところで創造的な活動が行われ、創造性が枯渇することはない。特に、数々の賞を受賞している啓発の時代のマハリシ・スクールは、それを見事に示している。マハリシ・スクールは、マハリシ経営大学と同じく、意識に基づく教育原理を取り入れた学校だ。意識に基づく教育は、一般的な学習科目だけでなく、知識の各部分をその主題全体や、自分自身の最も深いレベルと結びつける独自のカリキュラムを兼ね備えている。

事実、意識に基づく教育は、学業、芸術、創造的な問題解決能力、スポーツ、理想的な市民の育成に、前例のない成果を上げています。」とマハリシ・スクールの校長アシュレー・ディーンズ博士は語っている。「例えば、マハリシ・スクール高等部の学生は、常に全国標準テストのトップ1%に入る成績をおさめ、過去10年間に州や国家や国際レベルの選手権で、100回以上優勝しています。

伝統的な教育過程に加えて、マハリシ・スクールとマハリシ経営大学の両校では、マハリシ・ヴェーダ建築の調和的な建築原理や、環境の持続可能性に関する教育を提供している。フェアフィールドの町を歩くと、そうした心の要素を考慮して建てられた住宅や商業ビルを数多く目にするだろう。

この小さな町は、他の場所とは全く異なるコミュニティーだ。

原文・Christine Schrum