台風の目のなかに入って、静かに逆境に対処する方法

逆境は人生では歓迎されない。しかし、うまく取り組むことができれば、逆境によって消耗するのではなく、人間味を増すことになる。そのために何が必要か? 精神科医のノーマン・ローゼンタール博士の新刊書『The Gift of Adversity(逆境の贈り物)』では、その答えを示している。

以下は、Huffington Postに掲載されたJeanne Ball(TM教師)のブログから引用。

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逆境が襲ってきたとき、瞑想は、私たちの最高の友となる。逆境から逃げるのではなく、自分の心と体を守り、回復力や物事を見通す能力を得るための秘密兵器として瞑想は重要な役割を果たすからだ。

世界的に著名な研究者、精神科医、作家であるノーマン・ローゼンタール博士は、新刊書『The Gift of Adversity(逆境の贈り物)』で、次のように語っている。「もし、あなたが幸せでないとしたら、まず最初に内側からそれを変えることだ。瞑想は、自己変革のための強力なツールとなる。瞑想することで、自然に周りの人々にも肯定的な変化が起こり始めるからだ。」

古代の瞑想法を実践することは、次のような三つの面で、現代生活において人々が逆境を克服する助けになるだろう。

1. 肉体的な困難を精神力で乗り越える:ストレス反応を逆転させる。

危機、失望、損失、突然の病気等によってストレスを受けるとき、私たちの体はそれに反応し、神経系にストレスホルモンが大量に分泌される。それは、はっきりと考えたり、深い睡眠をとったり、事態を立て直す能力の妨げとなる。超越瞑想の教師として、私が出会う人々の多くは、困難な状況に直面し、そうした逆境を乗り越える内なる強さを求めて、瞑想を学びにくる。

困難さを感じているときに、座って瞑想するのは難しいと思われるかもしれない。しかし、自然で効果的な瞑想法の利点は、わずか数秒で、心が静まり、落ち着くことだ。超越瞑想に関する科学的研究は、深く超越するときに、呼吸数が減少し、新陳代謝率が下がることを示している。他にも瞑想中、コレステロールや血漿乳酸塩濃度が減少し、皮膚抵抗が増大することが確認されているが、そうした指標は体の深いリラクゼーションを示している。

瞑想する人々は、困難に立ち向かうときに、より深い心の落ち着きや自信を得ているようだ。特に、ガンと戦う人々に、それがよく見られる。私が瞑想を教えた女性の一人は、最近、次のように語っていた。

「MRIを受けている30分間、筋肉を動かさないようにと言われましたが、何か異質な力によって体が砕け散るように感じました。それで私は瞑想を始めました。正直なところ、瞑想がなかったら頭が変になっていたと思います。瞑想することで、ずいぶん楽にMRIを受けることができました。」

2.台風の目に入る:感情を落ち着かせること

逆境に対処するために、行動を起こす必要があっても、恐怖、不安、怒り、憂鬱によって動けなくなることがある。しばしば解決策を見い出す能力は、問題から距離を置くことで得られるものだ。瞑想することで、強迫観念にとりつかれた動揺した状態を超えて、内なる平和と安定性の状態へと至ることができる。

しかし必ずしも、瞑想中に答えが出てくるわけではないし、瞑想中に解決策を見いだす必要もない。瞑想による深い休息は、ストレスを洗い流し、内面の目覚めを増し、感情が穏やかになると多くの人が報告している。だからこそ、瞑想の後、重荷が取り除かれたように感じ、もっと自信をもって困難な状況に立ち向かうことができるのだ。

3.大きな視点で状況をとらえる

嵐に巻き込まれるとき、他の人や環境を責め、恐怖、憤慨、混乱を感じることは簡単だ。しかし、最高の解決策は、私たち自身の内なる真実からやってくるものだ。その柔らかな直感のレベルで、より大きな視点から状況をとらえるとき、私たちは自分の過ちを認め、他の人を許し、災難に見せかけた神の祝福を発見することができる。

心の最も深い静寂のレベルで、心は無限に拡大し、創造的であり、直感が増すことを瞑想者は気づく。瞑想は、自分自身を、生命の内側にしっかりと固定するためのツールである。生命の内側とは、変化の浮き沈みを超えた領域であり、永遠で、時間を超越した、何者にも影響されない領域だ。外側の生活では、人は逆境と向かい合い、責任をもって行動する必要がある。そして、最も内側にある自分自身に規則的に立ち返ることで、私たちは逆境に立ち向かうための強さと明瞭さを得るのだ。

『逆境の贈り物』の中で、ローゼンタール博士は、「逆境に見舞われた理由を解明することは重要ではない。いかにそれを扱うかが重要だ」と強調している。そして、最も重要なのは、そうした逆境を通して、私たちがどのような教訓を学ぶかということだ。ローゼンタール博士は、瞑想者として、彼自身の洞察に満ちた、心を高める拡大した物の見方を提供している。彼の本のすべての章は、他の人々の体験のみならず、彼自身の人生経験から導き出された英知の宝石のようだ。その中から、興味深いポイントをいくつか紹介しよう。

「他の人の意見や古い慣習に依存するよりも、自分自身の価値を正しく判断するために、自分の内側に目を向けることだ。古い慣習は廃れゆくものだし、流行は移り変わる。しかし、あなた自身の価値に対する良識は、生命の浮き沈みの中にあっても、あなた自身を知る助けになるだろう。」

「困難さ、挫折、不完全さに直面したときはいつでも、自分の創造性を刺激するチャンスとして、それらを活用することだ。そうした状況に追いこまれたときには、ガラスにぶつかったハエのように、別の方向に飛んで、新たな解決策を探しなさい。」

「困難に立ち向かうことは非常に重要である。それを予期していても、それに立ち向かう準備ができていなければ、それらを見過ごして、その問題が起こる危険性を高めることになる。」

「内側に目を向けて、何があなたの人生に違いを作り出すのかを見極めなさい。その違いを理解して、それを成長させなさい。それは、あなたにできる最も偉大な貢献になるだろう。」


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