警察の抱える最も差し迫った課題──PTSDに悩む警察官を救う

マイケル・オルティスがニューヨーク州警察官および麻薬取締局おとり捜査官を20年以上務めてから退職したとき、妻のデボラは夫に異変を感じていた。マイケルは、なかなか眠ることができず、ストレスに過敏に反応し、過去のトラウマ体験がフラッシュバックし、パラノイアの兆候も示していた。米国の警察に勤務する非常に多くの人々と同じく、彼も心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患っていたのだ。

米国では現在、83万6000人の男女が警察官の職務に就いている。バッファローのニューヨーク州立大学が行った研究の結果によると、米国の警察官はかなりの割合で、日々の職務のストレスや、忘れられないほど衝撃的な出来事からの悪影響を受けている。

  • 警察官の職務は、型どおりの業務をこなす中で時には危険な出来事が起こったり、深刻な感情的ストレスを残すような事態に遭遇したりする。
  • 警察官は時には、自動車の死亡事故、子供の虐待を含む家庭内暴力、その他の暴力犯罪など、トラウマになるような衝撃的な状況を処理しなければならない。
  • 警察官は変則的なシフト勤務を要求されることが多く、それが睡眠や食事に悪い影響を与える可能性がある。
  • 研究結果も、警察官はストレス関連の病気になる割合が一般人より高いことを示している。たとえば、心臓病および癌の罹患率や自殺率が一般人より高くなっている。

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TMプログラムの実践を始める警察官が増えてきている。超越瞑想は彼らがPTSDやその他のストレス関連の健康問題を克服するのに一役買っているのである。

以下は、CopsAlive.comの編集者、ジョン・マルクス氏の記事からの抜粋である。

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PTSDは、それについての私たちの不安や無知と相まって、警察の抱える最も差し迫った課題の一つになっている。私たちは「自己を管理する」ことを誓約しているが、それを始める必要がある。PTSDを恐れてはならないし、PTSDについて無知であってもならない。苦しみに取り残される者がなくなるように、私たちはこの問題について自ら学ばなければならないのだ!

デボラ・ルイーズ・オルティスさんと夫のマイケルさんが警察官たちを救うために行っている取り組みに対し、私たちは夫妻にもう一度感謝の意を表したい。読者は一月にCopsAlive.comに掲載された彼らについての記事をご記憶かもしれない。そのとき彼らは、『コード9 警察官は支援を必要としている』という映画制作の資金集めに着手していた。彼らの映画制作の取り組みは続いている。本記事で紹介する二つの動画は、超越瞑想(TM)の効果についての彼らの証言であり、マイケルさんの心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療の中で二人がどのようにTMに助けられたかが語られている。

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TMは哲学でも宗教でもない。デイビッド・リンチ財団によれば、過去50年間で、年齢、国籍、宗教がさまざまに異なる1000万人以上の人々が超越瞑想を学んでいる。TMを実践している人々からの報告によると、ストレスが減少し、頭の中がはっきりするので、人生をよりいっそう楽しむための助けになり、宗教を持つ人々にとっても、彼らの信仰をさらに深めることに役立っている。

デイビッド・リンチ財団(合衆国内国歳入法第501条C項3条に基づき規定される非営利公益団体)は、超越瞑想をはじめとする、ストレス解消の効果が科学的に証明された方法の普及をはかるための資金調達を目的として2005年に設立された。同財団が支援の対象とするのは、社会から十分な処遇を受けていないスラム地区の学校の生徒、PTSDに悩む退役軍人とその家族、糖尿病・心血管疾患・高い自殺率に苦しむアメリカ先住民、社会復帰プログラムに参加して薬物依存を克服する努力をしているホームレスの人々、収監中の青少年や成人など、リスクを抱えている人々である。

また同財団は、学業成績、ADHDやその他の学習障害、不安、抑うつ、薬物乱用、心血管疾患、心的外傷後ストレス障害、糖尿病などに対してこのプログラムがもたらす効果を研究している大学や医学校に研究資金を提供している。

同財団が提供するプログラムの有効性は、ハーバード大学医学部、スタンフォード大学医学部、イェール大学医学部など、一流の大学医学部で研究され、また、国立衛生研究所、ゼネラルモーターズ財団、クライスラー財団、ケロッグ財団、アメリカ先住民教育協会、先住民医療サービス、多くの学区、州矯正局など、民間の財団や政府機関からの承認と支持を受けている。

◆トラウマの苦闘とTMによって解放されたことを語るマイケル・オルティスさん

原文・Mario Orsatti