生徒と教員の意欲を高める独自の教育法。成功を収める英国のマハリシ・スクール

授業の前に瞑想する生徒

英国ランカシアの学校連盟委員会が先ごろ公表したところによれば、1986年に地元の親たちが設立した学校が、中等教育卒業資格試験でトップの成績を維持しており、1999年は受験した生徒全員が少なくとも五科目でグレードC以上の成績を上げている。その学校、英国のレイソムにあるマハリシ・スクールは、中等教育卒業資格試験でトップクラスに入るのはこれで連続して4回目であり、1995年、1996年、1997年にも同様の成績を収めている(1998年は、同校生徒はこの試験を受けていない)。

これらの結果により、マハリシ・スクールは英国でもっとも成功した学校の仲間入りをしたが、同じくらい優秀な他の多くの学校と違って同校には入学試験がない。そうした成功を導いたのは、生徒のモチベーションと教員の意欲を高める独自の教育法にある。

マハリシ・スクールのデリク・カッセルズ校長はこう説明する。

「子供たちは毎日始業前に少しの時間、静寂に浸ります。超越瞑想と呼ばれる努力の要らない意識の技術を実践します。この瞑想によって深い休息の状態が得られます。そのため教師は教える準備を整え、生徒は学ぶ準備を整えることができるのです。」

同校を見学した人々は、そこには調和的な雰囲気が漂い、いじめや麻薬など今日の教育が抱える問題は存在しないと感想を述べている。

マハリシ・スクールの評判が広まるにつれ、地元では同校に子供を入学させる親がますます増えている。そのうちの生徒の一人の体験が、今年の夏にBBCテレビのドキュメンタリー番組で取り上げられた。番組では、その少年がマハリシ・スクールに入学した後、最初の一年で成績が上がり、幸福感と自信を増していった記録が紹介され、反響を呼んだ。

生徒たちは創造性も発揮して、詩歌の最優秀賞を連続で受賞している。最近では毎年ロンドンで行われるサイモン・エルヴィン詩歌コンクールの授賞式で最優秀賞を獲得した。

同校の成績に感銘を受けた企業のスポンサーによる資金提供で、最先端の情報テクノロジー学科が設立され、また、政府のスポーツ振興機関が資金の一部を提供して建設しているスポーツ芸術センターがまもなく完成する。

「わが校はより多くの生徒が入学するのを大歓迎します。関心をお持ちの方は、わが校をぜひ見学してみてください」とデリク・カッセルズ校長は語る。

「自分の子供を教育する好機は一度しかありません。マハリシ・スクールが提供する教育は、すべての子供が明るい未来を享受するのを手助けできると、私達は確信しています。」

英国のマハリシ・スクール

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