超越瞑想と他の瞑想法との違い(2)──ヴィパッサナー瞑想との違い

さまざまな瞑想法のなかで、観察するという方法がある。やって来ては去っていく思考、知覚、感覚に対して、判断したり、それにとらわれたりせずに、ただ観察することによって真理を見抜く力、落ち着きを得ようとする。ヴィパッサナー瞑想やマインドフルネス瞑想といったものが代表的だ。

これら瞑想法には、たいへん多くの実践方法があるが、そのほとんどは、心に去来する現象を一心に観察するために、いくらか心をコントロールする必要がある。それに対して、超越瞑想の実践は自動的であり、心をコントロールする必要はまったくない。瞑想自体が楽しいので、容易に続けることができる。

超越瞑想は、系統的に心の活動を超えていく瞑想法である。意識する心は、思考過程のより微細なレベル、さらに微細なレベルへと向かい、ついには、すべての思考を超えた純粋意識へと至る。この過程は、心の本質に基づいているために自動的に起こる。

純粋意識とは、心の最も深いレベルにある想念の源であり、考え、知覚、感覚を超えた、無限のエネルギー、知性、平和に満ちた場である。この場を体験することで、深い安らぎを感じ、思考がクリアーになり、エネルギーに満たされる。超越瞑想は、心の底にある純粋意識を活性化して、私たちが生まれながらにもっている全潜在力を引き出すのだ。

このような超越の経験は、心にとって自然なことだが、ほとんどの瞑想法は、自動的に超越するようにはできてはいない。それらの方法は、心の活動が静まることなく、より粗大で表現的な体験に関わらせる傾向がある。どのような形の瞑想法でも、何らかの効果をもっているが、超越瞑想のように、心・体・行動・環境に対して幅広い効果を生み出すかどうかは確認されてはいない。

脳機能における違い

脳の研究者達は、ヴィパッサナー瞑想やマインドフルネス瞑想の実践中に、前頭部にシータ波(5-8ヘルツ)、後頭部にガンマ波(30-40ヘルツ)に現れることを確認している。それは、内側で観察する過程、内的な記憶の「活動」を行っているときの典型的な脳波である。

超越瞑想の実践では、それらとは異なる脳波のパターンが生み出される。超越瞑想の実践中には、広範囲に渡ってアルファー波(8-12ヘルツ)の同調が見られ、特に脳の前頭部にアルファー波の同調が顕著に見られる。それは、より効率的で統合のとれた脳機能を示しており、内側でより目ざめていることを意味している。


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