超越瞑想はPTSDの予防薬? ノーウィッチ大学の士官候補生を対象とした研究調査が始まる

アメリカで最も古い私立の陸軍士官学校ノーウィッチ大学(ベルモント州ノースフィールド)では、最近、超越瞑想が戦闘によるトラウマを予防し、トラウマからの回復力を高める効果があるかどうかを計測している。

この研究について、ベルモント公共ラジオが番組で取り上げた。(以下は、そのレポートの抜粋)


※オレンジの再生ボタンをクリックすると番組(英語)を聴くことができる。

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新兵であることは容易なことではありません。アメリカで最も古い陸軍士官学校の新入生は、構内での序列が最も低いため、こき使われ、睡眠時間もわずかです。

「僕は毎日、ひどく混乱して、頭が変になりそうでした。……いったいどうしたらいいんだ。周りは上官ばかりで、彼らとうまくやっていかなければならないし、授業に行かなければならない、宿題をしなければならない……。」レイ・ウィトコフスキーは、瞑想を始めるまで、いつもそのように感じていました。

「しかし、超越瞑想を始めてからは、心が落ち着いて、毎日のストレスにうまく対処できるようになりました。」

ウィトコフスキーが所属する新入生の小隊は、1日2回、20分ずつ、超越瞑想を行っています。彼らは、超越瞑想(TM)の効果を計測する研究プロジェクトの一員です。

過去40年間にわたって、TMの効果を証明する数多くの研究が行われてきました。その結果、TMはストレスを軽減し、仕事の業績を高めることが確かめられています。そうした効果は、ノーウィッチ大学の士官候補生たちにも現れています。

ノーウィッチ大学の心理学助教授キャロル・バンディは、この研究に関わっている研究者の一人です。

私たちが発見したことは、TMを行っているグループでは、不安や憂鬱感といった否定的な感情や、ストレスや悪い雰囲気が減少したということです。TMをしていない対照群のグループには、そうした変化は見られませんでした。

バンディが驚いたのは、TMを行っている学生達は、人間性の成長を示す「肯定的な成長の指標」が高まることでした。

「こうした効果は1年後に現れると思っていましたが、TMを始めてわずか9週間後に、はっきりとした変化が見られました。」

ノーウィッチ大学の研究では、脳の電気的な画像化を行い、TMが脳に生み出す変化を数値で表しています。それを行うために、士官候補生達は、配線の付いた水泳帽子のようなものを着用します。彼らの脳の活動は、音声の刺激や、画像の刺激に反応するときに計測されます。今後は、瞑想している士官候補生と、対照群のグループとの脳波のパターンの違いを、図式化していく予定です。

脳の活動を計測するために専用の帽子をかぶっているノーウィッチ大学の士官候補生

TMはこれまでにも、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療法として利用されてきました。1980年代に行われた研究は、TMを学んだベトナム帰還兵のグループは、憂鬱感、不安感、薬物中毒が減少したと結論付けています。

また昨年から始まった予備実験では、イラクやアフガニスタンから帰還した軍人たちのPTSDの症状が減少したことを示しています。バンディは述べています。

「ノーウィッチ大学での研究は、7〜8年間、TMを学んだ士官候補生を追跡調査していきます。それによって、TMがPTSDの予防薬として使用できるかどうか、特に戦闘でのストレスという最も過酷な影響から、彼らを守ることができるかどうかを調べていきます。」

「もし超越瞑想が戦闘によるトラウマを予防したり、トラウマを受けた帰還兵を回復させることができるなら、それは凄いことです。」

この研究を始める前に、ノーウィッチ大学の学長リチャード・シュナイダー博士は、TMに関する納得のいく説明を受けたと言います。

「最初、超越瞑想は少し怪しいものに思えましたが、超越瞑想に関する研究論文を読んだり、超越瞑想を行っている人々と話をしていくうちに、そこには何かがあると思いました。」

リチャード・シュナイダー博士は、彼自身も超越瞑想の訓練を経験したと言います。「私と同年代の人達にとって、超越瞑想とは、何かよい感じがするもので、すべての人を愛するようなものだと思われています。しかし、私はそのようなものには関心がありません。私は、証拠に基づいた結論、成果に基づいた結論だけに関心があります。」

この実験の噂が大学内で広まったとき、TMを学んだ士官候補生のレイ・ウィトコフスキーは、「みんなから、『オーム小隊』とか『山羊を見つめる男達』と呼ばれ、ひやかされた。」と言います。

しかし、TMを学んだ小隊の軍曹サム・リーバーは、TMをしている新入生と他の新入生との違いを次のように語っています。

「TMを行っている士官候補生達は、新兵としての厳しい活動を非常にうまくこなしています。」

新入生のリチャード・ウェルも、瞑想している小隊の一員です。これまで彼の人生は、ADHD(注意欠損多動性障害)に悩まされてきましたが、TMを始めてからADHDの症状が改善されたと言います。

「より落ち着いていられるようになり、座って勉強できるようになりました。TMを始める前は、座って勉強することすらできなかったのです。しかし、今は別人になったように感じます。」

TMによって戦争でのトラウマを軽減できるかどうかが、ノーウィッチ大学での研究の中心的なテーマです。また他にも、研究者達は、TMを学んだ若者達が戦地で任務についたときに、よりよい行動をとれるかどうかを測定しようとしています。

超越瞑想の指導を行っているデヴィッド・リンチ財団の副会長ボブ・ロス氏は、次のように語っています。

「優れた兵士とは、怒り、復讐心、凶暴性、恐怖にかられて行動しない兵士です。もし彼らの役割が、国家の安全を守ることであるなら、用心深く行動する兵士が求められます。TMはそのような兵士を育てます。」

原文:MARIO ORSATTI

■超越瞑想を実践するノーウィッチ大学の士官候補生のインタビュー

  

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