【ハーバード大学教授が解明!】「瞑想」は本当に意味はあるのか?【瞑想の効果/怒り、不安からの解放】

本記事について

ハーバード大学医学大学院の教授であり、医師として活躍するサンジブ・チョプラ博士が、彼の著書『ハーバード医学教授が教える健康の正解』にて、信頼性の高い膨大な研究をもとに「これだけは間違いなくいいと断言できる」習慣の一つとして瞑想を取り上げています。興味ある方は、是非書籍を手にとってみてください。

ポイントを下記の3点にまとめました。

  • 日常的に瞑想する人の数が大幅に増え、超越瞑想(TM瞑想)を習得した人は全米に600万人※いるともいわれるのに、アメリカではいまも瞑想はひどく誤解されている。 ※当時の数値です
  • ハーバードメディカルスクールおよび附属病院の高名な肝臓専門医で、医師の教育にも大きな実績があり、数々の賞によって功績を称えられているチョプラ博士が、とくに信頼性の高い研究「ビッグファイブ」として瞑想を紹介。
  • 「瞑想がめざすのは、思考を支配することではなく、思考に支配されないようにすることである」。高齢者のQOL(生活の質)が高まり、寿命が延び、不安やうつが減り、知性と創造性が促され、ぐっすり眠れ、しあわせな気持ちになる)

以下は、著書『ハーバード医学教授が教える健康の正解』の書籍から、特に超越瞑想について触れている箇所を引用しました。

1日「15~30分」の瞑想で人生が大きく変わる

私の父はインドの有名な医師で、兄のディーパックと私は、科学的に実証された西洋医学の技法を信頼するよう教えられて育った。

医学を学ぶために兄弟でアメリカに渡ってから、ディーパックは伝統的な超越瞑想(TM瞑想)に関心をもつようになったが、当時の私には、お手軽な悟りブームにしか思えなかった。

しかし、妻が瞑想を始めて、ひと月ほど経つと、はっきりした変化が感じられた。穏やかなオーラをまとっているように見えた。いっそう美しくなり、自信にあふれ、満ち足りているようだった。妻はとくに私に瞑想を勧めるでもなかったが、正直興味をそそられた。

瞑想によって解放されること:怒り、不安、落ち込み、自信のなさ

あるとき誰かが賢人に尋ねた。
「あなたは瞑想で何を得ましたか?」
賢人は頭をふって答えた。
「いや、何も」
それからこういった。
「でも、失ったものはありますよ。怒り、不安、落ち込み、自信のなさ、老いと死へのおそれです」

ある土曜日の朝、妻をマサチューセッツ州ケンブリッジの瞑想センターまで送っていったとき、兄の瞑想の導師に話しかけられた。そのとき、超越瞑想(TM瞑想)とはどんなものですか、と聞いてみると、お酒もたばこもやめる必要はない。静けさと強さに満ちた場所から力を得て、自信をもって仕事にあたれるようになる。そして当時の私がとくに惹かれたことに、テニスでも集中力を高め、もっと強くなれるというのだ。

テニス大会の決勝戦を控えていた私は、瞑想すれば勝てるでしょうかと思わず聞いた。すると「勝てるかどうかは保証できませんが、負けてもあまり嫌な気持ちにならなくなりますよ!」という答えが返ってきた。

次の週末にさっそく手法を学び、それから1日2回、15分から30分ずつ瞑想するようになった。かれこれ30年以上も前のことだが、瞑想はいまも私の人生を支える柱となり、とほうもない恵みを与えてくれている。

この信じがたいほど変化の早い時代、さまざまな刺激が感覚に集中砲火を浴びせ、私たちの注目と関心を得ようとする世界にあっても、瞑想さえすればそうしたすべてから逃れ、真の孤独と平穏の場所に、しかもまったくお金をかけずに行くことができるのだ。

瞑想を試してみた

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