TMは、私の脳に効き目があった。

米国の女性向けの情報サイト、SheKnowsでライターのリジー・ヒルさんがTM(超越瞑想)を学んだ後の変化について綴っている。曰く、TMは、私の脳に効き目があった。以下はその記事の抄訳。

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母はウォルマートの駐車場に車を停め、財布から取り出したお小遣いを私たち3人の子供に配り、「20分、時間をちょうだい」とお願いをした。「お菓子かゲームを買ってらっしゃい。」

私たちは皆、その習慣のことは承知していた。母は車で遠出をする前には瞑想をする必要があったのだ。医師であった母は慢性的に睡眠不足であり、瞑想をすれば必要な活力が与えられると考えていた。

「どうぞお好きなように!」と叫んで、私はもらったお小遣いをつかんで大喜びで駐車場を走り抜けながら、買おうと思っている人気のゲームや表紙のツヤツヤした『セブンティーン』誌に思いを馳せていた。その間に母は「禅」に没頭するのだ。

母に育てられながら多くのことを教わったが、ここぞというときに20分の時間をとって瞑想するという母のこだわりが、母から授けられた最高の教えになるとは、その頃は思ってもみなかった。

あれから瞬く間に15年。私は、食器棚の中にあるすべての缶をアルファベット順に整理していた。私の恋人はまったく信じられないといった様子で私をじっと見ている。エイリアンが突然、これまでだらしなかった私と入れ替わって、人間らしく見えるようになんでもかんでもひたすら整理している……というふうに見えているのかもしれない。その前日、私は、来客を迎える前におざなりな掃除をしておこうとして、たくさんの猫のおもちゃ(もう猫を飼ってもいないのに…)やキャンプ用品をキッチンの戸棚の一つにほうりこんでいたのだ。「大丈夫よ! だれも戸棚の中なんて見やしないから」とか言いながら。

だが、超越瞑想──最近ではTMを呼ばれている──をすると、私の脳の中はすっかり配線し直されてしまう。

皆さんもTMのことは聞いたことがあるだろう。TMの最初のブームが起こったのは、1960年代にビートルズが、超越瞑想の創始者であるグル、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのもとで暮らしたときだった。そして現在、そのブームは再来している。ハリウッドの大物たちの多くがTMを実践している。ジェニファー・アニストンキャメロン・ディアスデヴィッド・リンチローラ・ダーンクリント・イーストウッド──このリストはまだまだ続く!──といった人々である。オプラ・ウィンフリーは、TMをしていると自分が1000パーセントより良い人間になる、と発言している。これ以上の推薦の言葉があるだろうか?!

ハリウッドでTMが大流行という評判は聞いてはいたが、TMを習うための最初の講義へ向かう途上、妹と私はあまり乗り気ではなかった。私が心配していたのは、一日二回、二十分の時間を瞑想に費やすなんて本当にできるだろうか、ということだった。ジムに通う時間をどうにかこうにか捻出し、友達とお茶を飲みにいく約束をやり直してばかりいる私にとって、それはいささか時間を食いすぎる習慣のように思えたのだ。

「TMを支持している有名人たちは、多くの場合、あまりに多忙すぎるので20分の時間をつくってTMをすることなど想像もできなかった人たちなのです」と、私を担当した瞑想教師のピーター・キャメロンは説明した。しかし、時間を捻出してTMをすれば、「あなたの心の明晰さが増すので、瞑想のために投資した20分は、思考が明晰になった分だけ、1時間か2時間くらいになって戻ってくるのだと、あるとき突然気づくのです」と彼は言い、実際、TMを実践すれば、やるべき仕事のリストから項目を抹消するペースがずっと速くなる、と約束した。

1972年からTMを教えているキャメロンに会ったとき、たしかに私は、気持ちを落ち着け、集中力を身につける必要に迫られていた。私の居住区域で建設工事があって、作業員が終日ずっと削岩機を使っていたので、私の生活はめちゃくちゃになっていたのだ。自宅では眠ることも仕事部屋で仕事をすることもできなかった。その上、私と恋人が住む家には、私の妹が同居していたのだが、私たちはつまらないことで言い争うことが多かった。彼女は美術学校を卒業したばかりで、修士号をもつ人たちがコーヒーショップで職を得るために競争しなければならない都市で就職活動中だった。そんなわけで、キャメロンに会いに行ったとき、私たちは二人ともストレスで一杯になっていたのだ。

ところで、私がグーグルでTMを検索していたとき、蓮華座で座っている成人男性たちが、ヨーガのフライング競技会でマットレスの敷かれた通路の上を跳びはねているという、ものすごく奇妙で、なんだか面白い動画を偶然見つけた。どうやら、その瞑想者たちはとても深い瞑想に入ることができるので、その瞬間に彼らの身体が地面から浮き始めるらしい。この動画を見て私はちょっとパニックになった。これを読んでいる皆さんは、私が至福に浸りながら物理法則に逆らうことに人生のすべてを捧げる道に入っていくと予想しただろうか? ええ、まあ、…そういうことにはならなかった。ありがたいことに、私の行く道はそれとはまったく違っている。瞑想の実践者の大半は、私と同じく多忙な人々であり、一日の時間をより有効に使うために瞑想を利用しているのだ。

キャメロンと会う場所は、私の予想では、線香の匂いが漂い、座禅用の座布団が床に並んでいる、禅宗のお寺のような雰囲気のところだと思っていた。だが、実際には、何室かあるリビングルームに、一緒に瞑想を習う人たちのグループが集まって、私たちは心地よいソファやアームチェアに座って、心を静める方法を学んだのだった。さて、TMとはいかなるものなのか? 私たちが見せてもらったビデオの中で、ボブ・ロス氏(世界中でTMの普及に尽力しているデヴィッド・リンチ財団の事務局長、TM教師)が説明したところによれば、TMとは、「ああしなければ、こうしなければ、と騒がしい心」を黙らせて、ストレスで一杯になった脳を基本的に冷静な状態にする方法である。

守秘義務の契約に署名したので、瞑想を習ったときに何があったかをすべて詳しく言うことはできない。だが、私を担当した教師が教えてくれた重要なポイントは、努力しないでマントラ──深い瞑想の状態に入りたいときに心の中で唱える、基本的に意味を持たない言葉──を繰り返すことにより、20分間で心が落ち着き、活力が取り戻される、ということだ。

私は前に、他の瞑想法を試したことがあるのだが、その結果は散々なものだった。仏教の寺院でマインドフルネスを試してみたときは、肘が痒いとか、靴が急にきつくなったとか、その瞬間瞬間に感じる不快感すべてをあまりに意識しすぎて、身悶えするほど落ち着かない気分になった。音声ガイド付きの視覚化瞑想のCDを試したときも、あまりうまくいかなかった。「浜辺にいるのを想像してください」とガイドが穏やかな声で言った。私は心の中でこんな感じの対話を繰り広げていた。……待ってよ。ここは寒い東海岸の浜辺なの、それとも、カリブ海の浜辺でもいいの? カリブ海の浜辺まで行くお金の余裕があるかしら。どうして私が行く浜辺には嫌なカモメがいるんだろう。カモメが私の頭の上に糞を落としたときのことを思い出したわ。瞑想の中で視覚化する私は現実の私よりも痩せていて、日焼けしていてもいいのかな?……

TMは、瞑想することに少しも努力しなくてもいいので、私がこれまで試してきた他の瞑想法とは違っていた。実際、努力はしないようにと指導される。基本的には脳を落ち着かせる訓練をするのであり、やがて、瞑想を始めると心は自動的にマントラを繰り返すようになる。それは、自分の脳を癒してくれる温かいお風呂があることに気づくようなものであり、小休止が必要になったらいつでも気楽にそこに浸ることができるのだ。まったく動かずにじっとしている必要はないし(それは私には無理なことだ)、私が試した他の瞑想法のように呼吸の長さを数えることに集中する必要もない。そうしなくても、たいてい呼吸は自然にゆっくりになっていく。それに、首をどこかにもたせかけたりしないかぎり、楽に感じるのであればどんな座り方をしてもいい。そして、特に必要なものはない。自分のベッドの上でも、お気に入りのイスの上でも、飛行機の座席でも、駐車している車の中でも瞑想することができる。

TMは私の脳に効き目があった。初日のセッションの後、自然に活力が湧いてきて気分が高揚したので、私は新しいドラッグを見つけたような気持ちになった。そして瞑想をすればするほど、自分にポジティブな変化がどんどん起こってくることに気づいた。日々の不安に対処する方法が身に付くにつれて、夜中にお酒を飲みたくなる欲求がなくなっていった。ときどき友人と一緒にバーに出かけても、一晩のあいだにグラス一杯のお酒をちびちび飲むだけであり、それは以前には決してできなかったことだ。二日酔いで目覚めることが次第に少なくなったので、私は急に、規則的に運動しようという気持ちに駆られるようになった。規則的な運動をしていると、夜中にそわそわすることが少なくなり、時計がまだ午後を指している時刻に床に就くようになった(これは私にとって大きな達成だ)。朝の瞑想の後は力がみなぎるようになり、仕事を先延ばしにすることがだんだん少なくなってきた。専門家によれば、TMには健康面の効果がたくさんある。例えば、米国心臓協会は、超越瞑想をすれば高血圧が緩和することを認めている。

TMを習うのは安くはない。コース受講料は大人だと最高1500ドルする。しかし、割引や分割払いができるので、月賦払いの金額は近くのジムに通った場合に毎月支払う会費程度だ。そのような高額なコースを受講する私に呆れ顔をする人がいるだろうが、私にとってはその価値があるのだ。さらに付け加えると、私の今後の人生で瞑想の実践に関してアドバイスが必要になったとき、世界中にいるTM教師の誰かが私に会って相談に乗ってくれるのだから、それは悪くない話だと思う。つい先日も、スケジュールがぎっしり詰まって瞑想の習慣がしばらく中断してしまい、再び軌道に乗せる必要があったため、私はキャメロンと面談した。

母、妹、そして私が皆、瞑想している今では、家族が一緒にいるときに口論になることが少なくなっている。13歳、10歳、7歳の三人の男の子の母親であるアマンダ・ラカンパルさんから聞いた話では、彼女の家でも家族全員がTMをやっていて、そのおかげで肯定的な影響が生まれ、家庭が生き生きとしているそうだ。「うちにも、よその家庭と同じように厄介な問題はまだありますけど、それも少なくなってきて、ストレスがどんどん消え去っているんです」と彼女は言う。「うちの子たちはとても平和を愛し、直観力があって、心が優しいんですよ(他にも多くの人たちが同じようなことを話している)。子供たちは家で一緒に過ごすのが大好きなんです。」

30歳になる現在の私は、自分がバージョンアップして効率と機能が高まっているのを感じている。もちろん、今でも私は、ときどき午前4時まで夜更かしして「Xファイル」を観たり、明け方までカラオケでトニ・ブラクストンを歌ったりしている。それでも私は私だ! でも規則的に瞑想しているので、バランスを上手に保って生活することができているのだ。

Source:“Becoming a Transcendental Meditation junkie rewired my brain” by Lizzy Hill, sheKnows
  

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