職場での瞑想がビジネスマンの能力を高めている

ビジネス界では、ストレス対策の一環として瞑想を利用している。特に超越瞑想の効果は、仕事に対する満足度、職務遂行能力、心配や緊張が軽減、意志決定の能力向上と多岐にわたっているとBusiness.comが報告している。以下はその記事の抄訳。

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「ストレスは現代生活におけるゴミのようなものだ。誰もがそのゴミをつくり出しているが、適切に処分しなければ、それは蓄積し生活の妨げになるだろう。」──ダンジー・ペース(作家)

週平均39.2時間の労働時間で50年間働くとすると、普通の人は一生で9万2,120時間を仕事に費やすことになる。

諺にもあるように、長いあいだ働いていると仕事が楽しくなってくる。だが残念なことに、多くの人は、仕事の要求は高まるばかり、同僚との人間関係には苦労する、締め切り期限を短くされる、といった職務に就いている。

もっと大きな家に住みたい、もっと素敵な車に乗りたい、贅沢な休日を過ごしたい、アイフォンが欲しい、ブランド物の服を買いたい、あれもこれも……と願望が膨らめば膨らむほど、もっとたくさんのお金を稼がなければならないというプレッシャーを感じるようになり、それが私たちのストレスレベルをますます高める原因にもなっている。

「ストレスの原因となるのは、未来への願望ではなく、現在との妥協である。」──エックハルト・トール

職場での瞑想が生産性を大幅に高める

大部分の健康問題がストレスに起因していることは今では広く認識されており、従業員の欠勤のために企業は時間面と金銭面でかなりの損失をこうむっている。ここ数年、「マインドフルネス」というテクニックの人気が高まっていて、このテクニックで初めて瞑想を体験したという人は多い。

現在では、瞑想にストレスを和らげる大きな効果があることは認められており、瞑想を実践すればただちに不安が軽減し、ストレスホルモンであるコルチゾールの血中濃度が低下するという研究結果が示されている。さらに深い体験、もっと深遠な結果を求める瞑想者はやがて超越瞑想(TM)に行き着くと言われているが、この瞑想がストレス・抑うつ・不安を緩和する効果は、説得力のある生理学的・心理学的な研究結果がすでに証明済みであり、その他にも肉体面・精神面の健康に対する数多くの効果が証明されている。

また、TMの研究は、職場で規則的な瞑想を行うと仕事に対する満足度と生産性が著しく向上するという結果も示している。つまり瞑想プログラムへの投資は、企業経営者にとって、職場の健康管理と生産力を高めるための賢明な対策になるかもしれないのだ。

多くの著名なビジネスリーダーたちが、彼らの極めて高いストレスレベルとハードワークに対処できるように、超多忙なスケジュールの合間を縫って規則的な瞑想を行っている。きっと私たちも彼らを見ならって、瞑想が職場のストレスレベルにもたらす効果を活用し始めるべきなのだろう。

「ビジネスの世界においてTMにはひときわ優れた利点がある。……心が明晰かつ鋭敏になっているので、私は、レーザーのように細部に集中できると同時に、全体を包括的に把握することができるのだ。」──スティーブ・ルビン(ユナイテッド・フューエル・インターナショナル社の前CEO)

企業の損失は260億ポンド

英国の国家統計局によると、英国では2013年に病気欠勤のため1億3,100万日もの労働時間が失われ、そのうち1,500万日は「ストレス、不安、または抑うつ」と説明される精神疾患によるものであった。

精神衛生センターの主張によれば、英国の企業経営者は病気欠勤、生産性低下、人員補充費のために260億ボンドもの損失を出しており、それらはすべて職場での精神疾患の増加がもたらした必然的な結果である。企業経営者の40%は、従業員の精神疾患の増加とそれに伴う労働時間の損失という難題に直面している。(英国人材開発協会(CIPD)の2014年度欠勤管理調査)

ストレスは外部的事象に対する身体内部の生理的反応

ストレスは職場それ自体に付随する外部的な問題とみなされることが多いが、実際には、内部的な影響、すなわち生理の中に生じたバランスの乱れである。すなわち、ストレスとは、難しい出来事に対する私たちの解釈およびその結果としての反応であって、出来事そのものではない。二人の人が同じ状況に対してまったく違った反応をする場合があるのも、そういう理由からだ。

ストレス「反応」は、私たちが進化の過程で身につけた生存のためのメカニズムだ。脅威を感じて、身体が素早く反応できるように準備するときに起こる生理的反応である。そのとき、コルチゾールやアドレナリンなどのストレスホルモンが分泌されて身体全体の機能が一時的に変化する。蓄積されたグルコースと脂肪が放出されてエネルギーになり、心拍数が上昇し、血圧が上がり、筋肉が緊張し、酸素消費量が増大する一方で、消化や細胞修復など、そのときには必要のない他のプロセスは抑制されるのだ。

脳内で生じた影響は、感情的な反応を高め、意志決定のプロセスを弱める。適切な休息や回復のための時間が身体に与えられないまま、高いレベルの要求や難題にさらされると、これらの一時的なバランスの乱れは長引いて持続し、私たちの肉体的、精神的な健康や機能に影響を及ぼすようになる。

このようなことは人々や企業の生産性にとって何の役にも立たず、「モチベーションを維持して、要求、目標、期限を達成するためにストレスは必要だ」という主張は誤解にすぎないのだ。難題に挑むことは望ましいといえるが、私たちの「ストレス」反応の後遺症としてのバランスの乱れはそうではない。

ストレスは自己永続的なサイクルになる。つまり、身体にストレスが蓄積すると、それ以後に起きる出来事を私たちは脅威として感じやすくなり、そのために「ストレス反応」がさらに活発化してしまうのである。そしてそのサイクルは繰り返される。

ほとんどの健康問題はストレスが原因

現在では広く認識されているが、ストレスはほとんどすべての健康問題に関与し、心血管系、消化器系、筋骨格系、免疫系、中枢神経系に影響を与えている。

研究結果が示唆するところによれば、ストレスが長期化すると、高血圧の原因になるし、堆積物が血管を詰まらせることによる心不全、胃酸のアンバランスによる消化性潰瘍、皮膚内の化学物質の異常分泌による湿疹等の皮膚病などが引き起こされる。そのほかにも肺、膀胱、生殖器系などの臓器がストレスの影響を受けやすい。

ストレスが蓄積するにつれて、心の「無駄口」が増えていく。つまり、思考の明晰さ、効率性、創造性が失われていくのであり、研究結果は、ストレスが脳に引き起こす変化が不安、抑うつ、中毒の一因になる可能性を示している。

企業のストレス対策に瞑想が役立つ

マインドフルネスのテクニックは、ストレスへの対処法としてますます利用されるようになっている。それにより、過去のことを後悔したり、未来のことを心配したりするのではなく、今この瞬間に焦点を合わせるように心が訓練される。『ピープル・マネジメント』誌の7月号に掲載された調査によれば、回答者の43%が、心の健康障害に悩む人々を支援するための介入としてマインドフルネスの訓練を利用している。

マインドフルネスにより瞑想の実践は正しい方向に踏み出すことができるが、超越瞑想のような、さらに深遠な瞑想テクニックへと進めば、より大きな生理的な効果を体験することができる。

TMの実践中に身体が体験する非常に深い休息は、睡眠時に得られる休息よりもずっと深いものだ。科学者はこれを「再構築の状態」と呼んでいる。なぜなら、TM中に身体に生じる生理的な反応は、「ストレス」状態で生じる反応とは真逆のものだからだ。TMの効果については、科学的研究と事例研究の両面で膨大な数の証拠があり、それらの証拠はこのリンク先で詳細に説明されている。

TMで仕事に対する満足度と生産性が高まる

職場環境に特定した研究では、組織内でTMを実践すれば上司や同僚との人間関係が著しく改善されることが示されている。さらに、TMによって仕事に対する満足度、職務遂行能力、生産性が高まり、仕事に関連する心配や緊張が軽減し、意志決定の能力が向上する。これらの効果は組織のすべてのレベルの従業員に見られた。

TMは、リラクセーションの原理に基づく各種のストレス管理プログラムとも比較されている。「ストレス管理プログラムは、私たちのストレスレベルを定期的に軽減させるので、ある程度は役に立っています。……しかしながら、ほとんどのストレス管理プログラムは表面的な休息とリラクセーションをもたらすにすぎません。私たちに必要なものは、生活の中で蓄積した根深いストレスを取り除く、もっとずっと深い休息なのです」と、ワレスは1986年に述べている。

ソニー、ゼネラルモーターズ、IBM、トヨタは従業員がTMを利用していた

TMの実践が従業員の内側および従業員間の関係にもたらすすべての効果は、必然的に職場環境の改善、ひいては生産性の向上につながる。あらゆる職業の人々が、重圧の下でも緊張や疲労に陥ることなく落ち着きを保ち、明晰な頭脳と行動力を最大限に発揮して活動するという生来の能力を取り戻している。

(過去において)ゴールドマンサックス、ソニー、ゼネラルモーターズ、IBM、トヨタなどの企業は、従業員がTMを利用できるようにしていた。ほんの数例だが、TMの支持者であるアリアナ・ハフィントン、ラッセル・シモンズ、マーク・ベニオフなどのビジネスリーダーたちは、尋常ではない仕事量やストレスに対処できているのは、瞑想を毎日実践しているおかげであると語っている。

規則的な瞑想が職場に肯定的な影響をもたらす

すべての研究と証拠が間違いなく示している結論は、超越瞑想を規則的に実践すれば従業員の心身の健康が改善され、ストレスが軽減し、頭脳が明晰になり、重圧下でも落ち着きを保つことができるので、職場に肯定的な影響がもたらされる、ということだ。

ストレスは従業員の内側にしか存在しないが、それは外側の職場の問題に対する彼らの感じ方や反応に影響を与えている。そして、TMが働きかける対象はストレスそのものである。それは、職場環境の厄介な問題を無視するということではなく、問題の原因にさかのぼって個人の中のストレスを解消し、その結果として、表層に現れている問題がごく自然な形で解決するということなのだ。このようにして従業員に焦点を当てた対策により、彼らは問題の一部を構成する存在から、問題の解決に寄与する存在へと変化するのである。

TMの恩恵は、個人の私生活、家庭生活、社会生活のあらゆる面に影響を及ぼす。従業員の私生活が幸福で充実していれば、その恩恵は彼らの職場にも広がっていく。したがって、企業が職場環境と生産性の改善を望むのであれば、賢明な選択は、従業員への瞑想プログラムの提供を検討することであろう。

「私たちが自身の内側に静寂を見いだせないのであれば、それを他のどこに探し求めてみても無駄なことである。」──フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(フランスの作家)

Source:“Transcendental Meditation: The Solution to Stress in the Workplace” by Tom Willis, Business.com
  

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