ザ・ビートルズを魅了した瞑想とマハリシ・マヘーシュ・ヨーギー

ビートルズが初めてマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーに会ったのは1967年のことだった。超越瞑想の教師として知られるマハリシが英国で講演ツアーを行っていた頃だ。

ビートルズの4人は、マハリシの講演会に参加し、瞑想を習うことに決めた。その後、インドのリシケシに行って数週間マハリシのもとで教えを受けた。

伝説のバンド、ビートルズと超越瞑想に関しては、噂ばかりが横行していて謎が多い。だからここでは、当時ビートルズのメンバーが超越瞑想についてどのように語っていたのかを紹介したい。
 

マハリシとの最初の出会い

 
ジョージ・ハリスン:8月24日にリンゴをのぞく全員が、ヒルトンホテルで行われたマハリシの講演に参加したんだ。チケットをとったのは僕さ。実は僕はマントラが欲しかったんだ。前から瞑想したいと思っていたんだけど、そのためにはマントラという他の世界に入るためのパスワードが必要だと本を読んで知っていたからね。それで、僕たちはいつも一緒に行動していたから、ジョンとポールも一緒にやってきたんだ。

ポール・マッカートニー:最初に行こうと言ったのはジョージなんだ。その講演会にペレグリン・ワーソンがいたのを覚えている。次の日、彼がどんな風に感じたのか知りたくて彼の記事を読んだけど、彼はちょっと疑っていたようだ。でも、僕たちは何かを探し求めていた。ドラッグにもはまったけど、それに代わる何か意味のあるものを探していたんだ。

僕たちがまだリバプールにいた頃、テレビでよくマハリシを目にしていた。彼はときどき「グラナダの人々と場所」という地方のワイドショーに出ていたんだ。僕たちはみんなで「ヘイ、昨日のあのクレージーな男を見たかい?」って話していた。だから、マハリシについてはよく知っていたんだ。マハリシはよく笑う小さな男で、世界中を7回もまわって世界を癒そうとしていた。

ジョージ・ハリスン:マハリシの話は筋が通っていると僕は思った。たぶん、他のみんなもそう思ったと思うよ。マハリシは、朝20分と夕方20分間の簡単な瞑想で、人生の質を高めることができ、それを行う意味を見いだせると言ったんだ。

ジョン・レノン:「彼は素晴らしい」と僕たちは思った。そんな人を探していたんだ。誰でもそういう人を探していると思うけど、とにかくその頃、僕たちはみんな探していた。僕たちはマハリシに出会って、いい感じがしたので、ウェールズに行ったんだ。素晴らしい旅だった。そのことに感謝している。

今の若者たちは、本当に答えを探している。教会は適切な答えを出すことができないし、両親にも無理だ。物質的なことでは答えを出せないんだよ。

リンゴ・スター:その当時、モーリーンはジェイソンと入院していた。僕がお見舞いに行って、帰宅して留守番電話を聞くと、ジョンのメッセージが残っていた。「よう、僕たちあの人に会ったぜ。それでウェールズに行くことにしたんだ。君も来いよ。」次のメッセージは、ジョージからだった。「よう、マハリシに会ったぜ。すごい人だよ! 土曜日にみんなでウェールズに行くんだ。君も来なよ。」

ジョージ・ハリスン:マハリシがバンガーでセミナーを行うことになって、「明日来なさい。どうやって瞑想するか教えてあげよう。」と言ったので、次の日、僕たちは列車に飛び乗ったんだ。

 

ジョン・レノンとジョージ・ハリスンのインタビュー

 
1967年10月4日、英国で人気のテレビショー「ザ・フォレスト・プログラム」で、ビートルズのメンバーであるジョン・レノンとジョージ・ハリスンのインタビューが放送された。その時、ビートルズのメンバーは、すでにマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーに会っており、6週間の間、毎日超越瞑想を行っていた。

短期間の瞑想の経験にも関わらず、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは、司会者(デービッド・フロスト)の質問に明確で鋭い答えをしていた。この興味深いやりとりについては、オンラインで聞くか(残念ながら音量が不明確だが)、下記の質疑応答を読んでほしい。

──今朝マハリシが話していましたが、彼の瞑想法を行っている人々は、二つのことを経験しているそうですね。それは静けさとエネルギーだということでしたが、それらを経験しましたか?

ジョン・レノン:僕はすごく大きなエネルギーをもらった気がする。それは同じエネルギーだけど、引き出そうとしなくても、自然に沸いてくるんだ。

──それは、どういう意味ですか?

ジョン・レノン:瞑想中に感じるエネルギーは、以前からそこにあるとわかっていたけど、何もかもがうまくいってる日にしか、手に入れることができなかった。それが瞑想すると、たとえ雨が降っている日でも同じ位たくさんのエネルギーを得ることができるんだ。

──瞑想は、どんな日でも同じくらい良いものですか?

ジョン・レノン:一番悪い日でも、以前に比べたらずっといい。

──ジョージ、あなたもそう感じますか。

ジョージ・ハリスン:どちらにせよエネルギーは、いつもどこかに隠れている。瞑想は、それに触れる自然な方法なんだ。毎日瞑想することで、このエネルギーに触れるチャンスを自分に与えて、少し余分にもらってくることができる。そうすれば、人が普通に行っていることは何でもできるようになるし、もう少し多くの幸せだって手に入れることができる、多分ね。

 
──瞑想中に、どうやってそのような状態になるのですか? マハリシは、彼自身または他の教師がある特定の音を与えて、その音で、その人のリズムの中に入っていけると言っていますが……。

ジョージ・ハリスン:人はそれぞれ自分のリズムをもっている。だから、言葉または音と呼ばれるマントラをもらって、それを使うと、考えの精妙なレベルを越えて超越することができるんだ。マントラは、より精妙に、より精妙になっていき、ついにはマントラさえも超越してしまう。そして、その純粋な意識のレベルで自分自身に出会うんだ。

──どうでもいい考えが浮かんできて、それが邪魔になるときには、どのようにして瞑想に戻るんですか?

ジョン・レノン:そうだね。ただ座って心がさまようままにするんだ。何を考えていても、そのままにしておく。そして、考えていたことに気づいたら、もう一度、その考えからマントラに戻るんだ。意志の力で考えを抑える必要はなく、ただ考えをマントラに置き換えればいいんだよ。

ジョージ・ハリスン:時々、マントラを全然思っていないことに気づくことがある。そこに至ったときは、普通の経験を超えた深いところにいるんだ。その状態では、時間も空間も個別性さえもない。だから、どのくらい長くそこにいたのかわからない。ただそこに触れて、また粗雑なレベルに戻ってくるんだ。それだけのことさ。

──では、ただ座って考えるのではなく、瞑想の目的とは、何も考えない状態に達することなのですか?

ジョン・レノン:ときには、そうしたことさえ意識しないこともある。自分が目覚めていることに気づくのは、その前に眠っていたときだけだ。だから、あるときは20分間ただ座っていただけということもあるし、別の時には、全然時間が経っていないように思える時もある。

──瞑想の終わりには、その20分間に、何が起こっていたかわかるのですか?

ジョン・レノン:それは人によって違うと思う。

ジョージ・ハリスン:瞑想中に何が起きているのか、他の人に話すのは難しい。その人の個人的な体験だからね。

──たぶん言葉で表現できない何かを体験しているんですね。私が聞きたいのは、瞑想を終えた後、よりリラックスした気分で自分のことや他の物事について、もっとよく知っていると感じるのですか?

ジョージ・ハリスン:何か知識を得るような感じとは違う。そう感じる人もいるかもしれないけど、正確にはそうじゃない。より力が満ち溢れてくる感じで、そこから出てくるとリフレッシュした感じになるんだ。

ジョン・レノン:その状態に留まっているには、もっと実習が必要だと思う。僕たちは6週間くらい瞑想しているけれど、その意識状態に留まって、それを粗雑なレベルにまでもってくるには、もっと長く実習を続けることが絶対に必要なんだ。

 
──では、瞑想の目的とは、瞑想中の状態を活動中にも維持することなのですか?

ジョン・レノン:それについては、マハリシが例え話をしている。瞑想は、布を黄色に染めるようなものだってね。布を染料に浸して、それから取り出すんだ。染料に浸したままだと、ベタッとしてしまうからね。もし、ずーっと洞穴の中で座っていたら、無気力になってしまうのと同じさ。瞑想というものは、入っていって、それから出てくるんだ。入っていって出てくる、何年間もそうするんだ。

──あなたたちの誰か、ポール・マッカートニーだったと思うけど、瞑想から受ける感じは、ドラッグが一時的にもたらす感じに似ていると言っていたけど、そんな感じですか?

ジョージ・ハリスン:ドラッグでは、相対的なレベルしか体験できない。ちょうど夢を見ているようなもので、それらはすべて相対的で粗雑なレベルの体験なんだ。瞑想する時はいつも、もっと精妙なレベルへと入っていける。だから、それらを比べることはできない。ドラッグでは、わずかなことを垣間見て、ただ強烈な体験をするだけさ。ドラッグを使って、粗雑なレベルから精妙なレベルに行きたいと思っても、全然出来ないんだ。

──ドラッグを使ったことがありますか?

ジョン・レノン:ずっと昔にね。もうやってないよ。ドラッグでは、自分のエゴを見つけただけだった。ドラッグで自分を見つけたいと思ったけど、本当の自分はもっと深いところにあった。そして、そこに到達するための方法が瞑想であり、ヨガだった。僕はこの瞑想法だけが、そこに到達できる方法だとは思ってない。明らかに違うだろう。ヨガにはたくさんのテクニックがあるからね。でも、重要なことは、それぞれの魂は神聖であり、瞑想は、その神聖さを引き出すテクニックだということ。その神聖な状態に至るためのテクニックなんだ。

──実習し始めて6週間ということですが、明らかに大きな影響があったようですね。瞑想と一緒に何かしなければならないことはありますか? 例えば、こうすべきだといった規則や課題はありますか?

ジョン・レノン:ただ瞑想を毎日の日課に加えるだけで、後はこれまで通りでいいんだ。宗教を変える必要もないし、何も変える必要はない。どんな人でも、ただ瞑想を続けるだけでいいんだ。

ジョージ・ハリスン:もしマハリシを模範にして生きなければならないとしたら、それはキリスト教と同じになってしまう。それが、その答えさ。

──たとえば「神」といった言葉は、マハリシと会う前と今とでは違う意味をもつようになりましたか?

ジョージ・ハリスン:「神」は、僕にとってすべての事柄を意味している。すべてのもののなかに神がいて、すべての創造物は神の一部なんだ。

 
──瞑想は、自分だけと関わるものですか。あるいは、他の人に対する責任もともないますか?

ジョージ・ハリスン:あなたが他の人に対して行った行動は、自分自身に戻ってくる。相手がどんな人であろうが関係なくね。だから、他の人に対する自分の態度が重要なんだ。他の人に親切にすれば、自分も親切にしてもらえるし、誰かの顔をぶてば、自分もぶたれることになる。それは宗教的な教えとは関係ない。何か行動をとれば、それと同じ反応が戻ってくる。それはキリストの言っていたことで、何をしたとしても、人はその報いを受けることになるのさ。

ジョン・レノン:それは全宇宙、全宗教に共通することだ。それを知るためには、ただ心を開くだけでいい。ブッダは素晴らしいし、キリストもいいけど、その教えは全く同じなんだ。

──では、キリストとマハリシは、何が違うのですか?

ジョン・レノン:そうだな。マハリシはご存じの通り、奇跡を起こさない(笑)。マハリシがどのくらい神聖で、超人的な力をもっているのか、僕にはわからないからね。

ジョージ・ハリスン:キリストは神の生まれ変わりの一人だった。キリストやクリシュナのように、神として生まれてきた人々は、多くの人々を救うために生まれ変わって戻って来る。でも、他の人たちは普通に生まれてきて、特定の生まれ変わりを通して神に達すると思う。

ジョン・レノン:マハリシは多分そうした人たちの一人だろう。マハリシは全く普通の人間だけど、そのように動いている人なんだ。(笑)

──マハリシと彼の瞑想法が、どのように世界の問題を解決すると思いますか?

ジョン・レノン:瞑想して意識の深いレベルに気づくこと、それを行っていれば、本当の問題は、この世界に知恵が欠けていることだと気づく。だから、一人ひとりに何かできることがあるんだ。

──では、一人ひとりが自分自身の内側に深く深く入っていけば、よい考えを見つけることができるということですか?

ジョン・レノン:いろんな考えが見つかると思う。だけど重要なことは、考えることじゃない。意識のより深いレベルにたどり着くことなんだ。殺人者が瞑想したからといって、どう変わるかわからない。たぶん瞑想が彼の気持ちを変えるかもしれないけど、それはわからない。それについては、マハリシに聞くといいよ。でも瞑想は良いもので、簡単なんだ。

 
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