アスリートと瞑想──どの瞬間にも自分が何をなすべきか正確に知ることができる

ルベン・サンチャスは元プロのサッカー選手で、現在は世界中のアスリートに超越瞑想を普及させるために献身的な活動を行っている。スポーツの分野でのTMの価値について彼に話してもらった。

 

マハリシとの出会い

 
──超越瞑想のことを初めて聞いたのはいつですか? なぜ、学ぶ気になりましたか?

ruben-sanchezルベン:28歳の時で、当時はプロのサッカーチームでプレイしていました。サッカーでは1日に2、3時間練習をして、残りの時間は自由なので、あとはジムに行ったり、色々な過ごし方をします。私は余暇の時間に勉強をしたり、様々なドキュメンタリーを観たりしていました。そして、どうすれば人生をうまく生きられるか──どうすれば私自身がうまく行動できるか──がわかり始めてきました。私はそれを子供たちに教えて彼らが人生でそれぞれの可能性を実現できるように、本当に素晴らしい人になれるように、手助けしたいと思っていました。

ある日、本を読んでいると、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーに触れている箇所に出会いました。グーグルでマハリシのことを検索してみると、マハリシ経営大学(MUM)のことが出てきました。「これこそ私が行きたいところだ! このような知識がすべて理解できてそれを体験できるように、あらゆることが体系化されている場所が私には必要なのだ」と、私は思ったのです。

 
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アイオワ州フェアフィールドのマハリシ経営大学

 
驚くべき偶然ですが、MUMの代表者が私たちの街で講演をすることになっていました。まさにその日にです。私はその催しに出かけ、MUMに行きたい旨を彼に告げました。彼は、まずは英語を勉強しなければならないと(笑)、丁重に答えてくれました。その頃、私は英語をあまりうまく話せなかったのです。

家に帰ってそのことを妻と話し合いました。私は小躍りするように道を歩くようになりました。ずっと探し求めていたものをついに見つけたことがとても嬉しかったからです。

──では、TM(超越瞑想)はMUMで習ったのですか?

ルベン:私はTMを習いたいと思ってさえいませんでした。ひたすらMUMに行きたかったのです。しかし、超越瞑想をすることが必須条件だったので、まだスペインにいたときにTMを習いました。

私たちはアパートを引き払い、車や所有物一切を売り払いました。MUMに到着したのは2009年でした。

私はそこで1年と半年学びました。その時点で資金が尽きてしまったのですが、スペインに戻ってサッカー・チームでプレイする契約のオファーを受けました。2年間一度も試合に出ていなかったのですが、私はピッチに復帰しました。

 

瞑想教師になる

 
──復帰後のピッチはどうでしたか?

ルベン:すべてが変わっていました。私はたくさんのことを学んで、スポーツを体験する独自の方法を築き上げていました。つまり、流れに乗るという体験、ゾーンに入るという体験を得る系統的な方法を身に付けていたのです。TMによってすべてが変わりました。私はかつてないほど多くのゴールを決めました。私たちのチームは優勝し、スペインのサッカーリーグの一つ上のレベルに昇格しました。私はさらに1年間プレイし、そしてシーズン半ばに引退しました。
 
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セグンダ・ディビシオンB(スペインのプロサッカーリーグの3部に相当)の
カタルーニャ州のチーム、ロスピタレートでプレイするルベン・サンチェス(左)

 
──引退後にTM教師になりましたね。なぜそれを決意したのですか?

ルベン:ある日、目を閉じていたときに、TTC(超越瞑想を教えるための教師養成コース)を受講しなければならない、という思いがはっきりと浮かんだのです。そのときはシーズンの真っ最中でした! それで私は自問自答しました。「よし、予想もしていなかったもの──メッセージのようなもの、方向を指し示すもの──が示されたのであれば、私のスポーツのキャリアは終わらせて、そちらに行ってみよう」と。それと同じ週に、私はレッドカードをもらいました。4年間、ただの一枚も出されたことがなかったのですが、それはまったく奇妙なことでした。

──レッドカードに相当するプレーをしたのですか?

ルベン:まったく奇妙だったというのはそこです。審判の誤審に過ぎなかったのです! 彼は選手を間違えて、私のチームメイトにレッドカードを出すつもりが、私に出してしまいました。なんという偶然の一致でしょうか! まさにそのとき私は「サーカーを止めなさい」というサインを送られたのです。

 

瞑想と、スポーツにおける成功

 
──TMを習ったばかりのとき、どんなことが印象に残っていますか? それはTMを始めてからどのくらいで起こりましたか? それによる影響はありましたか?
 
ruben-sanchez-hospi-football-spanish-meditates-interviewルベン:馬が全速力で疾走している時にいきなり手綱を後ろに引っ張られたような感じがありました。それがTMを始めたときに感じたことです。私はとても緊張していて、ストレスで疲れ切っていて、絶えず動き回って何かをしていたのですが、それはまったく無意味なことでした! TMが私を引き戻してくれたおかげで、初めて私はすべての物事がはっきりと見えるようになったのです。

独断的で偏狭になっていると、守りの態度に固執してしまうものです。そしてサッカー選手としての私はディフェンダーでした。ところがTMを習って1週間後、コーチは私をフォワードのポジションに移しました。私はゴールを決めにいったりパスを出したりするようになりました。フォワードのポジションは創造性が要求されます。創造的であるためには、頭のない鶏のように目的なしに走り回ることはできません。沈着冷静になり、すべてを計算できなければなりません──活動的であると同時に沈着冷静にです。TMはその能力を私に与えてくれました。私は落ち着きが増して、パフォーマンスが向上し、単に攻撃的になるのではなく創造的になりました。

──他にも、アスリートにとって重要な能力をTMはあなたに与えましたか?

ルベン:私は急に、より少ない動きでより多くの効果が上げられるようになりました。自分の状況がよく見えていれば、あまり多く走り回らずに、必要なときにだけ走るようになります。あっちこっち動き回って何もかもしようとして、結局は何もできなかったというのではなく、試合の中でここぞというチャンスをとらえられるようになるのです。私はゴールを決めるようになり、私が出場するときはたいてい一段レベルの高い試合になりました。

もう一つは人間関係における効果です。多くのアスリートは試合の勝敗によって気分が左右され、妻や家族、友人との接し方もその影響を受けます。TMを習った後、私は、いい感じで試合の結果から距離を置けるようになりました。生活し、練習し、エンジョイし、プレイします。勝てば──オーケーです。負ければ──やはりオーケーです。すると、すべての人間関係が突如として改善していることに気づきます!

三つめの効果は、あらゆる種類の緊張が解消されたことです。私は、自分がスポーツに何を求めていて、何を求めていないのかに気づくようになりました。そういう心の持ち方は、私が怪我をするのを防いでくれました。現状では選手たちは、心と体が切り離されるまで自らを駆り立て続けています。しかし、たいていの場合、彼ら自身は手遅れになる段階までそれに気づかないのです。

しかしTMを学べば、何かが間違っているときには、すぐにそれに気づくようになります。そうなれば一歩後ろに下がって、別の道を選ぶことができます。どこに間違いがあるのか長々と懸命に考えなくても、直観的に理解できるのです。例えば、食べ過ぎていたり、飲み過ぎていたり、水分補給が不十分だったりするときには、それに気づきます。これらはすべて微妙なことです。瞑想を学んでいれば、どの瞬間にも自分が何をなすべきか正確に知ることができます。何かをしていない場合には、それをしないことを選んでいるのだと気づきます。

全般的な道筋の面でも、日常の細かな実際面でも、自分のキャリアを上手に管理できるようになります。そこが十分に理解できれば、なぜ一部のアスリートたちがプロ選手となってトッププレーヤーとして君臨しているのかがわかります。なぜ一部の人たちがこのような高いレベルに到達しているのかがわかります。多くの人たちが信じたがっているように、有力者とのコネや熟練の代理人が必要なのではありません。
 
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更衣室にて:試合の準備をするロスピタレートの選手たち

 
──では、マイケル・ジョーダンは瞑想していたと思いますか?

ルベン:生まれながらに生理の中にどれだけの静寂が備わっているかは、人それぞれだと思います。その静寂にそれほど恵まれずに生まれた私たちにとって、TMはそれを発達させる体系的な方法となります。私たちはマイケル・ジョーダンが体験していたものを体験できるのです。試合前の更衣室で周囲の人たちが談笑している中でジョーダンがずっと沈黙している様子を映したドキュメンタリーを観たことがあります。

その境地にある人々はその静寂がどういうものなのかを知っていますが、それは持って生まれたものです。そのため、彼らはその静寂をつくり出したり、他の人々に説明したりする方法を必ずしも知っているわけではありません。

──プロ選手としてプレイした頃が恋しくなることはありますか?

ルベン:競い合うことや、試合場の更衣室や、試合前にチームメイトと冗談を言い合ったりしたことが、恋しくなりますね。……そういう日課を恋しく思うことはあります。ですが、そこにいれば私は22人に影響を及ぼすことしかできないし、彼らに瞑想を教えることもできなかったので、そのキャリアから離れることにしたのです。私は引退しました。そのとき私にTM教師の資格があったとしても、チームメイト全員に瞑想をさせることはできなかったでしょう。誰もがその用意ができているわけではないからです。

それよりも世界中のスポーツの分野にTMを普及させるプロジェクトに従事する方が私にとって有意義なことでした。私自身、ストレスや緊張や怪我にたいへん苦しみましたが、今では、それらがスポーツにとって必然的なものではないことを知っています。

TMをすることにより、私はスポーツのキャリアから離れましたが、その一方で、スポーツの真の意義を見いだしました。今までとは別のレベルでスポーツと結びつく場が与えられたのです。超越瞑想は私を変えました。それは私の試合を変え、そして、私の生きる道を与えてくれました。
 
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