愛と啓発──愛の成長は、外側にある何ものにも依存しない

ハフィントン・ポスト紙に掲載された記事のなかで、アン・パーセルは、誰でも心の内深くには純粋な愛があること。そして、瞑想によってそれを体験することができ、それによって愛情深い人になると記している。彼女は、「Let Your Soul Sing: Enlightenment for Everyone.(あなたに魂を歌わせよう。すべての人に啓発を)」の著者であり、ベテランの超越瞑想の教師だ。

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誰もが愛を望んでいる。愛されること、そして愛することを望んでいる。赤ちゃんは誕生した瞬間から愛を必要としている。ミネソタ大学で行われたミーガン・グンナーの研究によると、生命の最初の6カ月間に愛された赤ちゃん──頻繁に両親から抱きしめられ、安全に付き添われた赤ちゃんは、成長後にストレスに満ちた状況に出会っても、ストレス・ホルモンであるコルチゾールのレベルが高まることがない。

小さな頃から愛を受けて育った子供は、統合のとれた幸せな青年期を過ごし、周りの人々と健全な人間関係を築くことができる、ということだ。

愛はどこから始まるのか?

子供の誕生とは、この世界におけるその子の人生の始まりである。子供は、2歳児の反抗期、思春期、青年期、成人期、最終的には老年期という多くの発達段階を通して成長する。こうした発達には、外側の肉体的な価値と内側の精神的な領域、そして、より深い精神的な側面といういくつかの側面がある。

子供は、もともと愛に満ちた、愛すべき存在である。彼らは、開かれた心をもって生まれてくるので、両親からの愛を十分に受け取ることができ、その愛の中で成長していく。

誰もが自分の人生の中で、精神的に安定して、バランスのとれた、愛情に満ちた人々と出会ったことがあるだろう。反対に、多くの問題や苦しみを抱えた人々にも出会っている。そうした問題は、子供の頃に十分な愛を受けていないか、ストレスによる心の傷に起因することが多い。

ストレスは誰もがある程度は体験するものだが、そうしたストレスは私たちの創造的潜在力の完全な発達を妨げるものだ。ストレスは私たちの心の流れ、精神的な成長、啓発を邪魔している。もし子供が、10才くらいの小さな頃から瞑想を始めることができれば、彼らの成長を妨げるストレスを効果的に取り除くことができるだろう。

ストレスは愛の流れを妨げる

大学を卒業したり、仕事につくと、しばしば人生が私たちに迫ってくるように思えてくる。特に、結婚して子供をもつとなおさらだ。やらなければならないことは益々増えていき、それに対処するために、もっとストレスを受けたり、苦闘するようになる。そんなとき、自分が成長していないように感じたり、人を愛することができなくなったように感じるかもしれない。

啓発(その人の全潜在力の発達)は、教育の第一の目標となるべきものだ。それによって、若者が学校を卒業するときまでに、彼らは、バランスのとれた、精神的に安定した人間となり、自らの完全な精神的潜在力を活用して人生の困難に立ち向かい、革新的な解決策を見いだして、前進していくだろう。

啓発された人は、自分を完全に熟知しており、一人の人間として自分がどのような人物であるかをよく知っている。だからこそ、そのような人は、生命の内側と外側を完全に楽しむことができ、偏見のない包容力のある心で他の人を愛したり、愛を受け取ることができるのだ。啓発へと至った人は、もっと愛に満ちた人となる。なぜなら、その人はストレスにとらわれていないからだ。そうしたストレスが、心から愛が溢れ出るのを妨げているのだ。

私たちの存在の内深くには、愛の海がある。それは常にそこにあるので、そこへと至るためには、ただ心を内側に向けるだけでいいのだ。もし私たちが大人になった後で瞑想を始めたとしても、それまでの人生で蓄積されたストレスは消え始め、心が開いて、愛の中を流れるようになる。超越瞑想の創始者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーは、彼の著書『愛と神』の中で次のように説いている。

「幸運な人は深い瞑想という手段を用いて、心の奥深くに入っていきます。すると、愛の波が海の深みに達し、愛の海が流れて心を満たし、あらゆる存在の粒子を振動させます。そして、あらゆる生命の波が愛の充満の中を、神聖な栄光の充満の中を、恵みの充満の中を、至福と平安の中を、流れます。」

個人的な愛は
集中した普遍的な愛

このことを、マハリシは次のように説明している。

「次第に、個人的な愛は自然に進んで行って、普遍的な愛の地位を得ます。そして、普遍的な愛は進んで行って、個人的な愛の中にその表現を見いだします。」

啓発への成長とは、最も純粋な愛が増し、内なる存在が増していくことだ。愛の成長と成就は、外側にある何ものにも依存していない。愛はまた、生命を統一する力、生命に滋養を与える力でもある。

ブッダ尊は述べている。「もし自分自身を本当に愛しているとしたら、決して他の人を傷つけることはないだろう。」

私たちの内深くにある最も純粋な愛の状態、すなわち真我の最も深い価値が静寂であることを体験するとき、私たちは自分を愛するようになる。一度、この内なる愛の状態を得て、安定させると、私たちは聖書に美しく説かれている以下の格言を、実際に生きることができるのだ。

「愛は忍耐強く、情け深い。愛は妬まない。愛は自慢せず、高ぶらない。愛は礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。愛は不義を喜ばず、真実を喜ぶ。愛はすべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。愛はいつまでも絶えることがない。──新約聖書コリント人への第1の手紙13章4〜8節」

仏陀は次のように語っていた。「憎しむことで、憎しみを取り除くことはできない。愛だけが憎しみを取り除くことができる。これが永遠の法則だ。」

ビートルズも歌っていたように、「君に必要なのは愛だけだ」と。

原文・Ann Purcell

  

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