脳の前頭前野を活性化して、自閉症のアスペルガー症候群を改善?

アスペルガー症候群は、しばしば高機能自閉症と呼ばれることがある。アスペルガー症候群とは、自閉症の範疇に入る病気と関連した発達障害であり、制限された思考や行動パターン、言語とコミュニケーション能力の欠如といった特徴をもつ。

このビデオは、イボンヌ・カーツさんと息子のアダム君が、超越瞑想を学んだことで、アダム君のアスペルガー症候群が改善し、学校や家庭での生活が大きく変化したことを紹介している。

以下はカーツさんが書いた記事で、自閉症の雑誌である『Autism Digest』(2011年7.8月号)に掲載された。そのなかで彼女は息子の超越瞑想の体験について次のように記している。

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私の14歳の息子アダムは、アスペルガー症候群です。彼は知的ですが、何年にもわたって、話すことや、繊細な運動能力、社会的な人間関係、知覚能力に問題がありました。彼は様々な特殊教育の授業に参加して努力してきましたし、私たちも彼を助けるために高価な治療法にお金を費やしてきました。しかし、中学に入学した頃、彼は一人でやっと靴のひもを結べるようになり、カップで飲み物を飲んだり、ナイフやフォークが使えるようになっただけでした。それでもアスペルガー症候群の子供としては最高の成果でした。

中学一年のとき、アダムの成績はBでしたが、学校の会議で彼の先生から、次のような話を聞きました。

「彼はよく、めそめそ泣いています。ときおり何かの幻想に浸っているように振る舞い、自分の小さな世界のなかで、ある役を演じたり、また別の役を演じたりしています。他の子供達は彼の行動を奇妙に思い、その内の何人かと喧嘩になることもあります。」

彼は、家でも自分の思いどおりにならないと、よく癇癪を起こしていました。例えば、ビデオゲームを制限されたときなどです。私たちの家庭生活は、次第に不愉快になっていき、主人と私はアダムの異常な行動にどう対処したらよいかわからず、よく口論になりました。

その頃、心の落ち着きを取り戻したくて、超越瞑想を学ぶことを考え始めました。アダムにとっても超越瞑想が助けになるのではないかとも思いました。TMとして知られる超越瞑想は、一日二回、10分から20分間行う、簡単で、自然で、努力のいらない心のテクニックです。超越瞑想は、脳の実行機能(意志決定、衝動調節、組織力、社交能力など)を制御する前頭前野を活性化すると言われています。前頭前野がもっと完全に機能することで、アダムの行動の問題が改善するのではないかと思いました。

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瞑想を学んで症状が改善したアダム君

最初、アダムは瞑想を規則的に実践できないのではないかと心配しましたが、このチャンスを逃すべきではないと思いました。蓋を開けてみたら、私の心配は全く根拠のないものだとわかりました。彼はチョコチップクッキーを好むのと同じように、瞑想が好きになりました。朝起きてアダムの部屋に歩いていくと、彼はベッドに座って目を閉じています。彼は標準的な13才の子供らしく、「僕は、とてもよい体験をしている」と言っていました。

アダムが瞑想を始めて2ヶ月後、朝、目が覚めたとき、アダムがしばらくの間、癇癪を起こしていないことに気づきました。超越瞑想を始める前、彼は学校の宿題がうまくできないと、叫んだり、泣いたり、私のせいにしたりしていました。しかし、瞑想を始めて数ヶ月後たつと、学校の宿題がうまくできなかったときも、彼はただ肩をすくめて「すべてをもう一度、行う必要があると思う」と残念そうに言うだけでした。

学校の会議でも先生からの報告は、とても肯定的なものになりました。彼の憂慮すべき振る舞いのすべてが減少するか、なくなっていました。そして彼の成績はほとんどAでした。独り言を言わなくなり、空想の世界に入り込むこともなく、整理整頓ができるようになりました。以前は敵だと思っていた友達も含めて、他の子供達と仲良くやっていけるようになりました。

今では、超越瞑想を始めて一年以上になりますが、彼はまだ一日二回超越瞑想を続けています。そして、私たちは、彼の行動が少しずつ改善するのを見てきました。もちろん、彼にはまだアスペルガーの症状が残っています。彼はもうアスペルガー症候群ではないと自分をだますことはできません。症状が改善されたとはいえ、彼はまだ人付き合いが苦手で、特にグループ行動には問題があります。

しかし、アダムの問題が減少するにつれて、夫との関係もよくなり、私たち家族は以前よりずっと幸せになりました。みんなで一緒に料理をしたり、運動したり、テレビを見るなど、何気ない日々の生活を楽しんでいます。

アダムは最近、イーグル・スカウト(21個以上の勲功バッジを受けたボーイスカウト)になりたいと言っています。そのために、ビデオゲームの時間を減らして練習に励んでいます。また彼は学校で、『その月で一番進歩のあった学生』に選ばれました。そして、アダムの成長を褒め称える手紙や賞状を校長先生から受け取り、私たちは大喜びでした。初めて私は、この子が大学に入り、普通の自立した生活を送ることができるのではないかと考え始めました。それが私の長年の夢だったのです。

こうしたアダムの肯定的な変化によって、私は、もっと詳しく超越瞑想の科学的研究を調べるようになりました。そして、認知学習の専門家であり、超越瞑想とADHDに関する研究を行ってきたサリナ・グロスワード博士から話を聞きました。アスペルガー症候群に対する超越瞑想の研究はまだ行われていませんが、グロスワード博士は、超越瞑想を学んだアスペルガー症候群やADHDの子供達の症状が改善することを目にしてきたと話していました。

誰かが会話をするとき、脳の一つの領域が言葉を発し、もう一つの領域は相手の反応を観察します。この脳の両方の領域が同時に働かなければなりませんが、アスペルガー症候群では、それがうまく起こりません。彼らの神経経路は互いに連動して機能しないため、脳機能があまり統合がとれていません。超越瞑想の実践中、脳の各領域が調和して機能するようになり、脳全体の脳波がより同調するようになります。こうした事実からも、超越瞑想がアスペルガーの症状を再調整する優れた治療法であることがわかります。

研究者達の次のステップは、アスペルガー症候群に対する超越瞑想の効果を研究することです。私は、自分自身の体験から、アスペルガーの子供たちやその両親に超越瞑想を学ぶことをお勧めします。できれば家族全員で学ぶのが理想的です。すべての人がストレスを減少させ、内なる落ち着きと創造性を高める必要があるからです。最近、アダムは私に「ママ、超越瞑想をすると、頭の中がすっきりするんだ」と言いました。彼の言葉で、私自身も同じ体験をしていることに気づきました。超越瞑想は、息子だけでなく、私の頭もすっきりさせてくれました。

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