年間100万人の高校生が退学する米国で、瞑想は解決策になるか?

アメリカ・プロミス・アリアンス財団の最近の報告によると、アメリカの大都市で公立学校に通っている学生のうち、卒業証書を受け取るのは約半数に過ぎないという。アメリカの50の大都市のうち17の都市では、高校の卒業率が50%以下である。国家全体では1年間で約120万人の学生が退学しており、退学者数は一日あたり7000人、一秒間に26人にも及ぶ。

「1年間で100万人以上の学生が、高校を退学しているというのは、問題という以上に大惨事である」とアメリカの国務長官を勤めた経験のあるアリアンス財団の創設者コリン・ポーウェルは語っている。

ロサンジェルスのスラム街にある学校の1つ、ニューヴィリッジ高校は、こうした問題に対する解決策を静寂の時間(超越瞑想プログラム)に見いだした。

この学校のハビエル・グスマン校長は、2011年10月に、ロサンジェルスで行われたデヴィッド・リンチ財団主催「変化は内側から始まる」の国内会議で次のように語った。

「超越瞑想は、ストレスを取り除くだけでなく、学生達が貧困の問題を乗り越え、将来に希望をもてるようにしています。超越瞑想を教えることは、彼らの破滅的な行動の悪循環を打ち壊し、自分自身の可能性を開く方法を与えることになります。私の学生の一人は、超越瞑想によって、それまで全く気づかなかった本来の自分を知るための扉が開かれたと話しています。」

この学校では、2011年に、トラウマ性のストレスを乗り越える方法を学生に提供するために、静寂の時間を導入した。以下のビデオでは、ニューヴィリッジ高校の学生と教師が、超越瞑想の体験について語っている。(英語)

原文・Mario Orsatti