お金や権力では計れない「成功」を再定義する

シンジケート・コラムニストであり、作家でもあるアリアナ・ハフィントン(写真右)は、先ごろ行われたスミス大学の卒業式で登壇し、「成功」というものを再定義する必要性を強調した。

「現在のところ、社会における『成功』の概念は、主にお金と権力という二つのものから構成されています。しかし、お金や権力を超えた第三の尺度を見つけるべき時期がきています。それは、幸福や、英知や、好奇心を持って何かを探究しようとする能力、社会に何かを還元できる能力、そういったものに基づく尺度です。」

「お金と権力それだけでは脚が二本しかない椅子のようなものです。しばらくの間バランスをとって座ることができても、結局はひっくり返ってしまいます。」

7月6日、アリアナ・ハフィントンとミカ・ブレジンスキーは、ビジネス、メディア、健康などさまざまな分野の専門家たちと、より健全であり、より持続できる──そして男女どちらにとっても望ましい──達成と成功の道を切り開くというテーマをめぐって討論を交わした。

この会議は、「第三の尺度:お金と権力を超えて成功を再定義する」と銘打たれ、幸福や英知、そして世界に対して本物のかつ持続的な貢献ができることも尺度に含めて、「成功」をどのように再定義すべきかということに焦点が当てられた。

会議出席者の一人であるジョージ・ステファノブロス――ABCニュースの支局長(政治部)、人気番組『グッドモーニング・アメリカ』の司会者――は、これらの目標を達成していく中で超越瞑想が果たす役割について話した。

 

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ジョージ・スタファノプロス
「超越瞑想は私にとって救助隊員みたいなものです。瞑想を規則的にするようになって2年くらい経っています。瞑想する理由は、私たちがこの場で話し合っているようなこと、つまり狂乱状態の生活にうまく対処するためです。」

「私はたえず疲れ切っていて、過剰なストレスにさらされ、いつもちょっとしたことにも我慢できずに感情を爆発させてしまいそうになっていたのですが、そんな自分が嫌でした。瞑想に対しては懐疑的だったのですが……。友人たちがとても科学的な面からそれを説明し、瞑想が健康に及ぼす効果について話してくれました。それで私はTMを習いに行き、始めてみたのです。始めたその日から一日もTMを欠かしたことがありません。TMは私の生活に多大な影響を与えてきました。」

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アリアナ・ハフィントン
「瞑想に関して私が気づいたことの一つは、瞑想をしているとより良い決断が下せるようになるということです。つまり、ストレスを解消したり、疲労感などの不快な感覚を軽減したりする受動的な要素だけでなく、能動的な要素もまたあるのです。」

◆この会議での目立った発言

マーク・ハイマン医師
「ストレスを受けているとき自分の体に何が起こっているかを本当に知っていれば、その人はぎょっとするでしょう。ストレスは甘いものではないのです。」

アミシ・ジャーPh.D.
「並行作業というのは架空の概念です。私たちが実際にやっているのは作業の切り替えです。… 私たちの心が実行しているすべての機能の中で、最も欠乏しているのがその切り替えの機能なのです。」

ジョン・マッケイ(ホールフードマーケットCEO)
「私は、精神的により目覚めている社員を昇進させる傾向があります。… そのような社員はより良いリーダーになるからです。」

原文・Linda Mainquist