悟りとは何か? 市場にいても銀行との繋がりを維持した状態

買い物をしているときに、財布の中身を気にしないで、好きなものを好きなだけ買うことができたとしたら、それはどんなに楽しいことだろう。瞑想して得られる「悟り」の状態とは、そのようなものだと言う。至福が維持されていれば、日常のどのような活動でも喜びの波として楽しむことができる。これについてマハリシがインタビューに答えている。

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マハリシ:超越瞑想テクニックのゴールは、悟りの状態です。これは、躍動的に忙しいときにも、内側の落ち着きを、心の活動の最も少ない状態を、経験しているということです。

──しかし、活動と静寂は反対のことのように思われます。TMテクニックの平和な効果を楽しむためには、座って目を閉じる必要があるのではないでしょうか?

マハリシ:心のあの静かなレベル、あの純粋意識の状態を経験するために瞑想しなければならないのは、瞑想を始めた最初のうちだけです。瞑想の経験と日々の活動を交互に続けていくと、あの純粋意識の価値が心の中に浸透してきます。私たちの自覚の中に、意識の純粋なレベルが定着してきます。

そして、あの純粋なレベルが、日々の活動の最中においても実際の現実となるとき、これが悟りの状態です。これは、苦しみのない人生です。あらゆる想念と行動が自発的に正しいという人生です。

──しかし、心はどうして、二つの異なる状態を経験できるのでしょうか?

マハリシ:問題はこうです。心はどうして、活動的であると同時に静かでもあることができるのか? 人はどうして、活発な活動のさなかにも活動が最少である状態を保つことができるのか?

私たちが気付くのは、生命の内側の価値の100パーセントと、外側の価値100パーセントを生きるのは、神経系の自然な能力であるということです。ただ、ストレスや緊張があるために、神経系のこの正常な働きが妨げられてしまうのです。

──では、悟りの状態を経験するためには、ストレスを解消する必要があるのですね。

マハリシ:そうです。そして、それは人生にたいへん実際的な価値をもたらします。しばらくの間、「悟り」ということは横に置いておくとしても──「悟り」の状態などということは想像もできないと思う人もいるかもしれません──しかしそれでも、私たちが疲れている場合には、ストレスがいっぱいの場合には、人生の全価値がたいへん少なくなってしまう、というのが私たちの日常の経験です。

夜、あまりよく休めなかったときの朝のことを考えてみてください。そんなときには、意識がもうろうとしていて、なにもかもが鈍く、不活発になってしまいます。世界はいつもと変わらないのですが、世界を評価する私たちの能力はずっと小さくなっています。

しかし、私たちには、深く根ざした疲労やストレスさえも解消する、超越瞑想テクニックという自然で効果的な方法があります。これが生命の全価値を開発する方法です。瞑想を始めた最初のころから、視野が以前よりも開けてきたようだとか、心が以前よりも少し明せきになってきたようだとか、そのようなことに気付きます。友人に対する感じ方も、より調和的になってきます。

そして、瞑想の実践を毎日続けていくと、ストレスがまったくない人生を生き始めるときがやってきます。私たちは心から全てのストレスや緊張を洗い落として、意識的な心がその純粋な価値の中に完全に自由でいられるようにしてやります。

──ストレスを解消すれば、悟りへの進化は自動的になるということでしょうか?

マハリシ:そうです。ストレスがまったくなくなったときには、人生を評価する能力がたいへん大きくなります。そうすると、あらゆる知覚、あらゆる想念、あらゆる行動、あらゆる感情の価値が、あの純粋な自覚の全価値によって支援されるようになります。これが悟りです。それは、市場にいるときにも銀行とのつながりを維持できるという能力に似ています。

──銀行とのつながりを維持できる、というその例え話をもう少し詳しく話していただけますか?

マハリシ:あの純粋な自覚、あの至福意識を維持していることは、大きな富をもっていることに例えられます。もし、銀行に大きな富をもっていることに気付いていなければ、そして、ポケットに5ドルしかなかったならば、そのときには、バラを買うのに1ドル使ったとしても、多少の痛みを心に感じることでしょう。

その人はこう言うでしょう。「ああ、このバラはとても美しい。でも、ポケットにはあと4ドルしか残っていない。」 心に多少の痛みがあります。しかし、銀行に預けてある大きな富に自覚が開かれている場合には、バラに1ドルを使ったとしても、その人が経験するのは、バラを手に入れた喜びだけです。そこには痛みはありません。

これが、悟りの状態における経験です。あの静寂と至福の純粋な状態が自覚のレベルに定着したときには、あらゆる活動が、あの平安と喜ばしさによって、支えられるようになります。あらゆる活動が、満ち足りた人生の表現となります。

ロバート・オーツ著『マハリシが悟りの時代を告げる』より

  

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